卒業生から聞いた関西難関中学校の実態|学校説明会だけではわからない話

学校説明会やパンフレットは大切である。
しかし、それだけで学校を選ぶのは危険だと思っている。
実は私は、説明会やパンフレットの印象を信じて私立中学を選び、2年半で退学して地元の公立中学校へ戻った経験がある。
もちろん学校そのものが悪かったわけではない。
ただ、私には合わなかった。
その後、公立中学校から独学で灘高校に合格し、最終的には東京大学へ進学した。
だからこそ今は、
「偏差値だけでは学校選びはできない」
と強く感じている。
ここでは、私自身の体験や、卒業生・在校生から聞いた話をもとに、関西の難関中学校についての印象をまとめてみたい。
同じ学校でも感じ方は人それぞれである。
あくまで一個人の感想として、気軽に読んでいただければ幸いである。
灘中学校|個性豊かな人が集まる環境
東大で最も多く出会った関西の出身校が灘であった。
「変人の集まり」と表現されることも多いが、実際には知的好奇心が強く、自分の好きなことをとことん追究している人が多い。
数学オリンピックや物理オリンピック、プログラミング、英語ディベートなど、それぞれの分野で突出した才能を持つ人も珍しくない。
私は高校から入学した外部生であった。
中学からの内部進学生のレベルの高さには驚かされたが、それ以上に、
「好きなことに夢中になっている人が尊重される」
という空気が印象的だった。
良い意味で人生観が変わる環境だったと思う。
甲陽学院中学校|穏やかで数学好きが多い学校
東大でも甲陽学院出身者をよく見かけた。
共通して感じたのは、穏やかで落ち着いた人が多いことである。
また、数学が好きな人が多い印象もある。
昔から「お坊ちゃん学校」と言われることもあるが、卒業生本人から話を聞くと、
「普通の人ばかりですよ」
と笑って否定されることが多かった。
派手さはないが、品の良さを感じる学校という印象を持っている。
東大寺学園中学校|自由と学力を両立する学校
私自身も受験した学校である。
校舎の雰囲気や、仏教系ならではの落ち着いた空気が印象に残っている。
東大で出会った東大寺出身者は真面目で穏やかな人が多かった。
卒業生からも、
「自由な校風の中で、自分の好きなことを伸ばせた」
という話をよく聞く。
自由でありながら学力も高く、独特の魅力を持った学校だと思う。
西大和学園中学校|活気とエネルギーにあふれる学校
卒業生からは、
「行事も勉強も全力」
という話をよく聞く。
熱心な先生が多く、学校全体に活気があるという印象を持っている人が多いようだ。
東大で出会った西大和出身者も、明るく行動力のある人が多かった。
学校全体にエネルギーがあるというのが、個人的な印象である。
洛南高等学校附属中学校|真面目な生徒が多い伝統校
京都大学を目指す生徒が多いというイメージを持っている。
卒業生からは、
「真面目な人が多い」
「勉強熱心な人が多い」
という話を聞くことが多かった。
専願と併願で受験者層が大きく変わるため、受験戦略も重要になる学校である。
大阪星光学院中学校|穏やかで人間教育を重視する学校
大阪星光学院の卒業生からは、
「穏やかな人が多い」
「面倒見がよい」
という話を聞くことが多い。
カトリック系の学校らしく、人間教育を重視する校風に魅力を感じる人も多いようだ。
また、水泳が必修となっている。
遠泳行事などもあるため、水が極端に苦手な場合は、事前に学校生活について確認しておくことをおすすめしたい。
実は私自身、大阪星光学院を受験校として検討したことがあった。
しかし、水泳に苦手意識があったこともあり、最終的には別の学校を選んだ。
洛星中学校|京都らしい穏やかな伝統校
京都の受験生から根強い人気を集めている学校である。
卒業生からは、
「自由で居心地がよい」
「先生との距離が近い」
という話を聞くことが多かった。
派手さはないが、長く愛されてきた理由がよく分かる学校である。
四天王寺中学校|努力家が集まる女子最難関校
東大で出会った四天王寺出身者は、努力家で芯の強い人が多かった。
医学部や難関大学を目指す優秀な女子が集まる学校という印象がある。
医志コースをはじめ、高い目標を持って勉強している生徒が多いと聞いている。
神戸女学院中学部|自由と品格を兼ね備えた名門
独特の教育哲学を持つ伝統校である。
卒業生や保護者からは、
「自由な雰囲気」
「生徒の自主性を大切にしている」
という声を聞くことが多い。
長い歴史の中で独自の文化を築いてきた学校であり、根強い人気がある。
最後に
学校説明会やパンフレットはもちろん大切である。
しかし、本当に大切なのは、
「その学校が、その子に合っているか」
だと思う。
私は学校選びで失敗し、遠回りも経験した。
それでも、公立中学校に戻り、独学で灘高校を目指したことで、新しい道が開けた。
だから今振り返ると、
「どの学校に入るか」
以上に、
「入った環境をどう活かすか」
の方が大切だったように思う。
学校はゴールではない。
子どもが六年間を前向きに過ごせる環境かどうか。
それこそが、学校選びで一番大切なことではないだろうか。





コメント
コメント一覧 (4件)
初めまして。
とても興味深く関西の私立中高一貫校の話しを読みました。
小5の子供(男子)がいます。
中学では部活にクラブととても楽しみにしております。
ガクさんが宿題が多いと仰っていた学校はど
ちらでしょうか。差し支えなければ教えて頂
きたいです。
私自身関東出身で関西の中学に疎く、学校説明会等行っておりますが、実際のところは入ってみないと分からないと感じております。
(子供が私立小学校受験したのでギャップがあることは分かります。)
お忙しいところ、申し訳ありません。
答えられない場合は結構ですので気にされないで下さい。
よろしくお願いします。
初めまして。
いよいよ入試まで1年ほどですね。
私もこの時期はワクワクして受験勉強に励んでおりました。
宿題についてですが、大半の進学校は尋常ではない量を要求してきます。これは合格実績を伸ばすためです。塾に通っていて宿題に慣れているお子様でしたら大丈夫かと思いますが、私はほとんど独学で取り組んできたため、大きな違和感を感じました。「自分で勉強できるのに、なぜ他人から課題を出されないといけないの!?」と反抗心が強くなってしまい、中学を辞めて高校受験した形になります。
関西の学校ですと、灘や東大寺を除くほとんどの学校が厳しめ(宿題が多い)と感じます。失礼に当たるといけないため、具体的な学校名はお答えできませんが、年間授業時間数が多い学校ほどスパルタだと考えていただいて大丈夫です。また、同じ学校でも学年によってカラーが異なりますので、知り合い・先輩の情報は話半分にお聞きいただくと良いかと思います。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
他にも何かありましたら、お気軽にお便りください。
ガクさん
お忙しい中、返信頂きましてありがとうございます。とても参考になりました。
幼稚園、小学校も本人が何校か体験してみて決めました。今は毎日学校が楽しくてたまらない様子です。志望している中学校も将来なりたいものがあるらしいのでどうしたら夢が叶うのか、受験勉強を試行錯誤しながら決めて行けたら良いと思います。
ガクさんのご両親のようにはいかないとは思いますが、子供を信じて毎日を過ごせたらと思います。ありがとうございました。
受験勉強、楽しんで頑張ってください。心より応援しております。