【子育て】わが子への感謝|生きる姿の美しさ|高倉健【父が語る】
こんにちは、父の背中を見て育ったGAKUです。
普通の人ではありませんでした。
自分に厳しくて他人に優しい父が格好良かったです。
尊敬しています。
今回は、子育てにひと段落がついた父の文章をご紹介していきます。
- 知育子育てを実践したい
- 読書好き、勉強好きな子どもに育ってほしい
- 子どもに伸び伸びと育ってほしい
- 子どもの能力を最大限に伸ばしたい
- 子育てに悩んでいる
- 子どもとの接し方を工夫したい
そんな方は今回の記事が役に立つはずです。
ひとつだけ、
- この記事は父の文章
ということをご留意ください(本記事内の私=父です)。
このブログは以下の方に向けて書いています。
- 子育てをしている方
- (学生・大人問わず)勉強している方
- 子どもと接する機会のある方
よろしくお願いします!
こんな家庭で育った
本題に入る前に、ざっと私の家庭についてご紹介します。
- 父は教育学をしっかりと学んだ人
- 母は褒めるのが上手な主婦
それ以外は、ごく普通の一般家庭ですね。
ごく普通に地元の中高に進んで、大学に行ければ御の字だったようです。
それが人生わからないものです。
受験まみれになってしまうんですね。
当の本人(私)は楽しんで受験していたので、「結果よし」ということで。
↓まずは以下の記事から!
息子視点で教育・子育てについて語る(日本唯一の)ブログです。
親の子育てで良かったこと、役立ったことをどんどん書いていきます。
それでは、父の文章をどうぞ。
小さな命の贈り物
半年前に庭の木を3分の1に減らしました。
小さな森が消え、庭は明るくなりましたが、小鳥の歌声や夏の蝉や秋の虫の音が寂しくなりました。
今、生えているのは、ツツジ・ヤマボウシ・バラ・ジンチョウゲ・キンモクセイ・クチナシ・サザンカ・ツバキ・サツキ・クレマチス・アジサイ・デージー・ジャスミン・オリーブ・ローズマリー・ラベンダー・ドウダンツツジ・ボケ・フジとスイセン・シバザクラなど数種類の草花と実生のクヌギ・コナラです。
植物が生長すれば、小さな命で賑やかになります。
フジは一本だけを残しました。
藤棚にキジバトが営巣しているからです。
キジバトは庭を歩き回り、小枝を一本ずつくちばしでくわえ、藤棚に運び、巣を作ります。
6年前もキジバトは同じ場所で雛を育てました。
ハトの番(つが)いは一生涯、連れ添い、共同で巣を作り、交代で抱卵し、雛を育てます。
抱卵して一週間ほどすると、母鳥の体内でピジョンミルクが作られ、このミルクが雛たちの食料になります。
ひとり息子を育てたときに感じたことは、
- 「この世で幼い命とともに過ごす日々ほど尊いものはない」
ということです。
子育てをしていて、
- 心の正しさや温かさや純粋さを深く掘り起こすことができた
ことを、わが子に感謝したい想いでいっぱいでした。
生きる姿の美しさ
高度経済成長期に万国博覧会が大阪で開催された頃、任俠映画が多くの人々を魅了しました。
正義感のある主人公が、自分の辛さや苦しさを隠して、真っ当に生きる者を助け、悪事を働く者を懲らしめます。
華やかな生活とはほど遠い暮らしの中で、せめて人間らしく生きよう、人間らしくあろうとするひたむきな姿が銀幕に映し出されます。
その姿は、悲しく、淋しく、不器用であり、決して華麗であるとは言えません。
しかし、こうと決めたことをどこまでも貫く生き方に、人間の美しさが醸し出されます。
複雑な社会機構や人間関係の中で、自分が正しいと信じる道を、ただ一途に生き通すことは難しいかもしれません。
しかし、あるべき生き方を貫くため、もがき苦しみながら、困難を一つ一つ乗り越えて、脇目もふらず生きる姿は、美しく輝きます。
多くの任俠映画で主演した高倉健は、「健さん」の愛称で親しまれました。
大学卒業後、生きるために出会った職業でしたが、俳優養成所では
- 「他の人の邪魔になるから見学してください」
と言われる落ちこぼれでした。
それでも、
- 「辛抱ばい」
という母の言葉を胸に、悩み惑いながら、生きる営みに正直に向き合いました。
誠実に一生懸命に生きることで、悲しみや苦しみを希望や勇気に変えました。
奇しくも、父、謙三は、健さんと同じ昭和6年に生まれ、健さんが鬼籍に入った3年前に83年の生涯を終えました。
失望や哀しみに遭っても挫けないで、まっすぐ前を見て、懸命に生きていれば、本当に大切なものがわかる。
それを静かに教えてくれました。
やり抜く力
辛く困難なことに遭っても、地道な努力を積み重ねれば、目的を成し遂げることができます。
心が萎れてしまうような挫折を経験することもありますが、それを乗り越えることは、さらなる飛躍のための大事な条件になります。
植物に開花の連続が存在しないように、人生にも成功の連続は存在しません。
挫折や失敗は人を孤独の地獄に投げ込みますが、へこたれず、元気を出して、自分の弱さと向き合いながら闘(たたか)うことで力をつけた人は、再生復活の機会を得ます。
そして、それ以前よりひとまわり大きく強い力で、目的に向かって進むことができます。
人間の生活の大部分は、同じことの繰り返しから成り立っています。
繰り返しには、一日、一週間、一月、一年などの単位があります。
繰り返しは習慣です。
良い習慣を身につけることで、生活が充実し、学力が向上します。
独りで、静かに、気負わずに、自分のペースで自分の信じる道をどこまでも歩み続けていると、やがて目指しているものが見えてきます。
子どもがやり抜く力を発揮するには、親は、
- 子どもの健康に気をつけ、
- 体によい食事を作ることを心がけ、
- 子どもを信じ、
- 勉強のことは本人に任せて口を出さない
ようにします。
- 子どもの世話を焼き過ぎたり、
- ものを与え過ぎたり、
- やいのやいの言い過ぎる
ことは、子どものやり抜こうとする力を弱めます。
生きているすべての時間に、責任を持たなければなりません。
自分に与えられた時間に責任を持つということは、どんな困難にも勇ましく立ち向かって、自分の人生を生き抜くということです。
最後に|息子の本音
私が高校に入学した前後から、父の視力が悪化してしまいました。
これでは仕事に支障が出る。
勉強ができない。
本が読めない。
家族で悲嘆にくれる毎日でした。
それでも、身体は丈夫なんだと言って肉体鍛錬を欠かさずに行っていました。
私が上京してからは、読書する代わりに映画で勉強するようになりました。
高倉健もそんな父の研究テーマの一つです。
- 信念を貫き通すこと
- 真っ当に生きること
父は何よりもこの2つを大事にしていました。
出世欲や金銭欲はいっさいなく、日々を鍛錬に費やしています。
あるとき、私が帰省したときに父が言いました。
- 高倉健さんの映画を用意したよ
父は、ほとんど私に口出ししませんが、このときは明らかに息子の私と映画を見たかったようです。
家族で居間にそろって一緒に見ました。
古い任侠映画です。
父は一つ一つ解説を織り交ぜてくれました。
そこには、1人の男が生き抜く姿がありありと描かれていました。
強い思いを持って、甘んじることなく、悪に切り込む姿。
それ以来、帰省のたびに父の集めた映画を見るのがお決まりになっています。
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