【入学・転校】きのくに子どもの村学園のメリット7つ(入学できた私は幸せです)「日本一自由な学校」の元在籍者が語る【知育・子育て】
波乱万丈の人生を送っているガクです。
なかでもひときわ目を引くのが、
- きのくに子どもの村学園に通った
ということです。
私は、転校を繰り返しており、様々な学校を経験してきました。
そのため学校の客観的な評価には自信があります。
今回は、きのくに子どもの村学園のメリットをご紹介していきます。
- 子どもに伸び伸びと育ってほしい
- 子どもの能力を最大限に伸ばしたい
- きのくに子どもの村学園について知りたい
- 日本一自由な学校に興味がある
- 学校選びに悩んでいる
- 子どもを幸せにしたい
- 受験戦争に巻き込まれたくない
そんな方は今回の記事が役に立つはずです。
とりわけ、
- 他の学校(公立、私立)との比較
も補足しながら紹介していきます。
このブログは以下の方に向けて書いています。
- 子育てをしている方
- (学生・大人問わず)勉強している方
- 子どもと接する機会のある方
よろしくお願いします!
こんな家庭で育った
本題に入る前に、ざっと私の家庭についてご紹介します。
- 父は教育学をしっかりと学んだ人
- 母は褒めるのが上手な主婦
それ以外は、ごく普通の一般家庭ですね。
ごく普通に地元の中高に進んで、大学に行ければ御の字だったようです。
それが人生わからないものです。
受験まみれになってしまうんですね。
当の本人(私)は楽しんで受験していたので、「結果よし」ということで。
↓まずは以下の記事から!
息子視点で教育・子育てについて語る(日本唯一の)ブログです。
親の子育てで良かったこと、役立ったことをどんどん書いていきます。
転入したきっかけ
本は人生を変える力を持っています。
父が書店で手にとった一冊の本が全てを変えました。
学園長の堀真一郎さんが書いた本です。
※いまは『きのくに子どもの村の教育―体験学習中心の自由学校の20年』という本が新たに出版されています。
↓転入を考えている方は必読です。
堀さんは大阪市立大学の教授を務めた後、理想の学校を作ろうと行動に移した方です。
私の父はこれに非常に共感して、すぐさま転入を考えたと言います。
さすが行動力の父です。
一方、私の母は現実的でした。
まず第一に、学費がまかなえません。
私の家庭は裕福からは対極に位置しており、きのくに子どもの村学園の入学金や寮費を払うとなると確実に家計が破綻します。(実際、転入した年は収入より支出が多くなって祖父母の手助けを借りました…)
次に、子どもの顔が毎日見られません。
私は一人っ子です。
その一人息子がいなくなることがどれほど辛いことか…。
転入後に様々な軋轢を生むことになりました。
それでも、有り余るメリットがありました。
ありあまるメリット
多すぎるので、さっそく紹介していきます。
理想の教育
主体は子どもです。
のびのびと学んで遊んで成長できるように、体験学習を主軸にしています。
先生と子どもが力を合わせて、みんなで教育を作り上げる。
そんな印象を持ちました。
間違いなく理想の教育です。
小学1年生の私でもそれは感じました。
参考までに、
学園のホームページから、教育方針を引用します。
>>>>>引用はじめ>>>>>
私たちは、どの子にも、感情、知性、人間関係のいずれの面でも自由な子どもに育ってほしいと願っています。そのため、次の3つの点を大切に考えています。
■自己決定の原則
子どもがいろいろなことを決めます。
学習計画や行事の立案が子どもと大人の話し合いで決まります。自分の入るクラスが選べます。クラスミーティング、寮のミーティング、そして全校集会など、話し合いのとても多い学校です。
■個性化の原則
一人ひとりの違いや興味が大事にされます。
個性や個人差を尊重します。年齢が同じだからといって、同じことを同じ方法で、同じペースで、同じ答えに向かって学習するのではありません。ひろい範囲のさまざまな学習や活動が選べます。
■体験学習の原則
直接体験や実際生活が学習の中心になっています。
本やドリルの勉強よりも、実際に作ったり調べたりする活動が重視され、「プロジェクト」と呼ばれて時間割の半分を占めています。クラスはプロジェクトのテーマによってつくられ、子どもは好きなところを選んで所属します。
>>>>>引用おわり>>>>>
引用元:
http://www.kinokuni.ac.jp/nc/html/htdocs/?page_id=46
先生と子どもが対等
〇〇先生ではないんです。
例えば、河本先生なら「かわちん」です。
みんなニックネームで呼び合います。
名前だけだと誰が先生なのか児童なのかわからないくらいです。
でも、それがいいんです。
先生も生徒も一緒に学ぶ。
その姿勢が好きです。
本名は忘れてしまいましたが、今でもニックネームだけは覚えてますよ!
お世話になりました。
子どもも保護者も気さくな人が多い
本当に優しい同級生、先輩に恵まれました。
思いやりにあふれて、明朗快活で…。
毎日を笑顔で過ごしました。
また子どもの保護者の方も素晴らしい人が多かったです。
プライベートでも親切にしていただきました。
本当に感謝しています。
私は毎週金曜の夕方に帰っていましたが、父は仕事、母は運転免許なしという状況でした。
そこで友達のお母さんが協力して車の送迎や電車での付き添いを手伝ってくれました。
私の親はそれに感激してしまい、なんて素晴らしい世の中なのだろうと毎回つぶやいていました。
きのくに子どもの村学園に通っている家庭は、
- 自然好き
- 教育に関心がある
- 子ども思い
といった、共通した価値観・特徴を持っています。
そのため、プライベートでも交流は盛んになりました。
日本をより良い社会にしたい、と強い気持ちを持っている方もいました。
子どもだけでなく保護者にとっても得るものが多いと思います。
陰湿ないじめや学級崩壊とは無縁の理想の楽園
ちょっとしたいたずらはあります。
そういうときは、ミーティングを開いて先生や子どもみんなで話し合うようにします。
議長を決めて、問題の把握、原因の追究、具体的な解決策の提示…。
しっかりと対策します。
先生だけで解決を図るのではなくて、子どもも含めた構成員全体で解決しようという姿勢です。
学級崩壊はありえません(少なくとも私のときはそう)。
私はいろんな学校を経験してきましたが、学級崩壊は次のような順序で起こることが多いです。
- 不安定な家庭
- 親のストレスや不満のはけ口が子どもに凝集
- 子どものストレスは学校で発散される(私立中学でも頻繁に起こります)
- 同じ境遇の子どもが同調する
- ストレス発散先が弱者→いじめ
- ストレス発散先が学級→学級崩壊
- ストレス発散先が先生→校内暴力
- 学校側が規律を厳しく設定→さらに子どもの反発が強くなる
- …。
きのくに子どもの村学園は、子どもや家庭がストレスを抱え込んでいることは少ないです。
そのため、いじめや学級崩壊が起こらないと感じました。
(もちろん、教育方針がしっかりしているというのも理由の一つだと思います)
学費は十分にペイできる
入学金や寮費を含めると、費用は膨れ上がります。
しかし、経験は一生の宝物です。
十分にペイできる範囲だと思います。
これは、金銭的に返ってくるのではなくて、経験価値として学費以上のメリットが得られるということです。
それだけ充実した濃い時間を送れるということです。
いろんなところに行く
マイクロバスや先生の車を使って、いろんなところに行きます。
毎日が遠足です。
いや、毎日が修学旅行です。(ちょっと言い過ぎだけどそんな感じ)
しかも、普通の学校では決して体験できないことをたくさん学びます。
築100年の古民家で寝泊まりします。
郷土に根付いている料理をおばあちゃんと一緒に作って食べます。
お風呂に火をくべます。
そのほかいろんなお話を伺います。
教科書では学ぶのではないのです。
実際に訪れて、人生の大先輩からアドバイスをもらうのです。
これほど素晴らしいことはありません。
誰もが、心から笑顔になります。
きのくにはそれを実現したのです。
一生物の財産
学費の項目でも話しましたが、幼少期の経験は一生物の財産です。
とりわけ自然豊かな場所での思い出は年月を経るごとに磨かれていきます。
それは結晶化作用を受けて、美しい宝石のように光を放ちます。
自分がつらいとき、人生に迷ったとき。
そんな時に幼少期の本物の体験が自分を支えてくれます。
何も格好つけて言っている訳ではありません。
私自身が実感していることです。
もし私が、自然体験をしていなければ、これほど自信を失わずに生きることはできなかったかもしれません。
子供時代の豊かな経験は一生物の財産です。
最後に|メリットだけ見ても意味ない
私が感じたメリットをたくさん並べてきました。
しかし、これだけ見ても意味ないです。
メリットばかり見てしまうと目が眩んでしまいます。
デメリットが見えにくくなります。
別記事でデメリットについても書きましたので是非とも熟読して、納得のいく決断をしてください。
物事の選択・判断にはデメリットの考慮も大事です。
↓初めての方はこちらをご覧ください
関連書籍
最後に、関連書籍のリンクを貼っておきます。
まずはこれらの本を読んでから考えて見ると良いです。
転入や入学を考えていなくても、教育のあり方について考えさせられます。
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