【中学英語】必ず伸びる勉強方法|おすすめの参考書・問題集【中高一貫校・難関高校受験】
英語は難しいです。
でも、読み書きなら、誰でも100点のレベルまで引き上げることができます。
私は中学1年生から英語の勉強をスタートしました。点数は酷い有様で、学年の最下層でした。毎日のように居残りをさせられました。それでも、奮起して学年トップに立つことができました。そして、中学2年生の冬には、大学入試1次試験で9割の点数を得ることができました。わずか2年で大学入試レベルまで上げることができます。
難しいことは何もありません。正しい方法で取り組むだけです。
今回、私が中学生時代に実践した勉強方法を全て公開します。
ご質問|英語の勉強方法を教えてください
【ご質問】
こんにちは、ガク先生。期末テスト帰ってきました!
ほどんどは9割ほど取れていましたが英語だけ伸び悩んでいます。学校の英語の先生が一番はじめの授業で文型をササーッと流していったり、テストの間違えた問題を裏に10回ずつ答えも含めて書かせたりするかなり厳しい先生なんですよね。どういう勉強をしたら良いでしょうか。
灘高志望の中学1年生の方からお便りをいただきました。
いつも当ブログを読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。
【回答】
ほとんどの教科が9割を取れたと言うのは、非常に素晴らしいです。自信を持ってください。英語が懸念材料とのことですが、英語の勉強は難しいですよね。発音も文法も全く異なる言語ですから、誰もが悩む教科だと思います。他教科が高得点とのことですから、正しい方法で勉強すれば確実に伸びると思います。鍛えがいがありそうです。以下、詳しく解説していきますので、ご参考になさってください。
私の英語勉強法|どん底からの奮闘記
私の体験談を紹介します。真似できる箇所は、どんどん参考にして自分なりにアレンジしていただければ幸いです。
(追記していきます)
中学入学時|英語だけ最下層
私が英語の勉強を始めたのは中学1年生からです。
正確に言うと小6の最後、3月です。中学入試が終わって、「入学式までにしておくように」と渡された大量の課題が初めてでした(当時は小学英語がなかった)。アルファベットの書き順から、見た目だけは格好良く見える筆記体まで。英字ノートにひたすら練習した記憶があります。
当時の私は完璧主義者でした。出された課題は期限前日までに確実に完了させる。余力があれば120%以上の出来で提出することを心がけていました。先生の話はしっかりとメモし、すぐに実践していました。中学受験で先取り学習をしていたこともあり、多くの科目で満足のいく点数を取ることができました。ただ、英語だけはボロボロでした。中間テストで赤点(60点以下)を取ってしまったのです。基本的な単語は覚えていましたが、「三単現のs」などでポロポロと失点していました。
そこで、学校配布の問題集に加えて、中学生向け標準レベルの問題集を買ってきて片っ端から解くことにしました。理解できている感触はありましたが、期末テストでも成績は振るわず、居残りをさせられました。
実際に使った教材・おすすめ教材
NHKラジオの基礎英語を中心に学習を進めていました。基礎英語は平日に3回の放送(6:00〜、18:00〜、21:00〜)があり、週末にもまとめて再放送してくれます。ネットでも視聴できますが、時間が決められたラジオの方が生活リズムが整っておすすめです。
参考書はパーフェクトコースです。中学の英語の先生が「断言する。参考書はパーフェクトコースが一番良い」と唱えていました。イラストや練習問題も豊富で使いやすいです。
英和辞典はアンカーです。進学校で広く使われている辞書です。コラムが充実しており、文法アドバイスや類義語のニュアンスの違いなどを丁寧に解説してくれています。全ページに書き込んで、使い倒しました。
中高一貫校生もプライドは捨てて基礎問題集から取り組むのが、一番の近道。私はニューコースにお世話になりました。パーフェクトコースと同じ出版社(学研プラス)から出ているので信頼できます。
中1夏休み|英作文特訓→学年トップへ
このままでは何も変わらないと思って始めたのが、英作文です。英作文の授業で配られたプリントを全てゼロから解き直しました。夏休み期間は朝から夕方まで英語漬けでした。丸つけは父に行ってもらいました。勉強方法は以下の通りです。
夏休みの英語特訓|英作文を重点的に
- 学校で配られた英作文プリントを用意
- 英字ノートに英作文を書いていく
- 父に見てもらう(○か×のみ。間違い箇所は指摘しない)
- 間違えた問題のみ解き直す
- 父に見てもらう(○か×のみ。間違い箇所は指摘しない)
- 正解するまでひたすら解き直す
- 間違えた問題は印をつけて、当日夜・3日後・1週間後に解き直す
- 全問を1発で正答できるまで繰り返す
とにかく、「英語を自分のものにしたい」という一心で粘り強く取り組みました。
実際に使った教材・おすすめ教材
学校で英作文の授業があったため、先生自作のプリントを使っていました。英作文の授業がない場合は、演習量を補うために英作文用教材を使うと良いです。ベストセラーの瞬間英作文は音声もついており、万能です。
中1秋〜|学年トップ
夏休みの英語特訓は効果絶大でした。
9月の実力テストは難度が上がっていましたが、1点ケアレスミスで失点しただけでした。単独で首位に立つことができました。テスト成績が全てではないことは承知していますが、この時は素直に嬉しかったです。自分の努力がしっかりと報われました。
この後に実施された中間テスト・期末テストも全て9割以上の得点を取って、学年トップ層に追いつきました。
実際に使った教材・おすすめ教材
準拠問題集を何周もして、叩き込もう。
中1冬〜|予習を進める
私が在籍していたのは私立中高一貫校で、通常の学校よりも1.5倍の速度で授業が進みました。私はそれよりもさらに先取り学習をすることに決めました。父と相談しながら教材を選び、それを解き進めました。
実際に使った教材・おすすめ教材
サピックスの英文法教材は極めて優秀。これをやり込めば、同級生よりも頭1個飛び出る。
中2|中学英語発展レベル〜高校英語基礎レベル
先取り学習は順調に進み、中2で高校英語の基礎レベル全てを学習しました。学習方法は極めて単純で、標準レベルの問題集をひたすら解き続ける形式で行いました。
予習は順調に進みました。毎日の通学列車は音声で耳から学習していました。英単語は「速読英単語」、英文法は「安河内の英語をはじめから丁寧に」を使用しました。当時、眼精疲労で苦しんでいたので音声学習を多用しました。
安河内先生の教材と速読英単語は、音声をウォークマンに入れて、通学列車内で勉強しました。
中2冬|大学入試1次試験で9割超え
中2の冬にセンター試験(大学入試1次試験 共通テスト)を解いたところ、9割得点することができました。ただ、制限時間なしで取り組んだので、ズルをしなかったら7〜8割程度だったのではないかと思います。
英単語は「試験にでる英単語」という古い単語帳を使いました。父が使っていたものらしいです。語源(語幹)から覚える形式で、素晴らしい教材でした。巻末に語源リストも載っていたので、切り離してずっと持ち歩きました。
英単語は語源で覚えるのが定石です。
語源図鑑は東大生にも大人気。是非とも合わせて使ってください。
中2冬〜中3夏|『PROGRESS』で目覚める→高校英語の完成
「PROGRESS IN ENGLISH」という、素晴らしい教材を父がプレゼントしてくれました。
英語のシャワーを浴びることを意識しました。毎日、音読とリスニングを繰り返すことで、英語を英語のまま理解する訓練を積みました。このおかげで、
同時に高校英語の標準〜発展レベルの英文法を習得しました。「Next Stage」や「Forest」、「Evergreen」といった、一般的な文法書はちっとも楽しくなかったので、「ロイヤル英文法」を片手に勉強しました。
英語を勉強するときは、常にロイヤルを横に置きました。私の先生です。
中3夏|長文演習→MARCH・関関同立レベル
夏休みは、速読力の育成に重点を置きました。とにかく瞬時に意味を読み取る訓練を重ねました。
大学入試用問題集を中心に演習します。「基礎英文解釈の技術100」で紹介されている方法を完全にコピーして、頭に叩き込みました。この本で紹介されていた読解法により、私の読解スピードは見違えるように速くなりました。
長文読解演習で使えそうな教材は全て解いた。
「やっておきたい〜」シリーズは造りが丁寧。フレーズや単語がまとめられているので、それらもどんどん覚えていく。
とにかくガンガン解いていく。「〜問題精講」は演習量を増やすのに最適な教材。
中3秋〜冬|高校英語の完成
英単語を増やすと、読める文章もどんどん増えていきました。あとは、演習問題をたくさん解くだけです。東大英語・京大英語を解き進めました。
実際に使った教材・おすすめ教材
東大はあらゆる角度から英語力を試しているため、基礎学力育成に最適。27ヵ年は解説が神。
京大は英作文と和訳の嵐。大学に入ってから必要な力が身に付く。
中3冬|灘高入試英語で8割超
最高得点のみ開示されました。2位か3位でした。中学時代は英語学習にもっとも労力を注ぎましたが、きちんと成果を出せて良かったです。
いますぐ買うべき おすすめの教材【英語入門・初級者】
「勉強法」の項目でもかいつまんで紹介しましたが、再度、是非とも買って欲しいおすすめ教材をまとめます。
基礎英語シリーズ|NHKラジオ
子供から大人まで、万人から愛されるNHKの英語講座。
余談
個人的にNHK番組の変貌ぶり(チャラチャラした雰囲気)が気に入りませんでしたが、NHKラジオの「英語講座」と「子供科学電話相談」、テレビの「ダーウィンが来た!」は後世まで残して欲しいと強く願っています。
パーフェクトコース
当時通っていた中高一貫校の英語の先生が絶賛していました。
すぐに買って取り組んでみましたが、素晴らしい参考書です。常に手元に置いて、自分の頭脳に流し込んでください。
英文法123+|サピックス
秀逸な教材です。父が見つけてきてくれました。なぜ、大ヒットしないのか不思議なくらいです。
改訂が進んでいませんが、英文法は内容が変更されることがないですし、最初から完成度が高いため、安心して使ってください(地理の統計データなど毎年更新されるものは改訂年をチェックすべし)。
【紹介文】
文法を「覚える」のではなく「理解する」という視点からつくられた英文法書。全123のCHECK項目を10のSectionに分類。各CHECKは、例題→解答→解説で構成。各Sectionの冒頭部には、そのSectionで扱う文法事項についてのまとめを、各Sectionの末部には、Section全体の理解度を試すEXERCISEを収録。
↑実際にSAPIXのテキストとして使われています。書店にはあまり置いていないので、Amazonなどで購入すると良いです。
PROGRESS IN ENGLISH
父が探して買ってくれました。
関西では有名進学校(学年によりますが、西大和学園・大阪星光学院など)を中心に採用されている教材です。市販されていないため、初めて名前を聞く人が多いと思います。麻布学園、栄光学園、聖心女子学院の中学校・高等学校の英語教師が執筆した教材です。
【紹介文】
PROGRESS IN ENGLISHは、実際に使える英語の習得と人間としての豊かな成長、そして大学進学を目的として出版されました。以来、50年以上にわたり幅広い支持をいただいております。
プログレスが目指すのは、一生ものの英語、社会人になってからも使える英語の学習です。丸暗記した記憶は2年以内に消滅してしまうという脳の仕組みを考え、学習した内容を一生ものの記憶である長期記憶に残すことができるよう、音声を主軸として構成されています。音声を簡単に楽しく聞くことで脳に英語の言語中枢を作り、学習した英語を社会人になってからも使用できるよう工夫がなされたTEXTです。
書店では販売されておらず、公式ホームページから注文する形になります。
音声データが高額(1学年につき約1万円!!)ですが、有名進学校の教師を中心に丁寧に作られた教材で信頼できます。この教材を探してくれた父に感謝です。
余談
私は中2〜中3でシリーズ5冊全てを学習しました。プログレスのおかげで、英語を英語のまま理解できるようになり、速読力が身につきました。とにかく英語のシャワーを浴びるのです。見ているだけでは英語は伸びません。読み込んで、たくさん聞いて、自分で発音して…。その繰り返しが大切です。
余談2
私は、単語帳(ワークブック)も買いましたが、これは買わなくて良いです。市販の単語帳の方が使い勝手が良いです。
単語帳
なんでも良いです。最初は、定番のターゲットを使いました。その後、速読英単語を用いました。暗記方法は英単語速習術という名著に書かれている方法をそっくり真似すると良いです。大学入試レベルまで一瞬で覚えられるようになります(本当です)。
この項目は、改めて追記します。
最後に
英語は使えないと意味がありません。
私の場合、受験英語には対応できましたが、コミュニケーション力は皆無です。海外の大学に短期留学した際に痛感したのですが、実際に外国人と会って英語を話さないと、なかなか習得は難しいと感じます。
ただ、受験英語が全く役に立たないかと言うと、そうではありません。受験英語をマスターすることで、環境の良い学校に入ることができ、留学のチャンスも得やすくなります。皮肉ですが。
ですので、今のうちはガシガシ受験英語を勉強すればOKです。
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