【必読】灘&東大|入試直前期の過ごし方を振り返った

【子育て】子どもを伸ばす3つのこと。ダメにする2つのこと。

ガクさん
サイト運営者
東大院生です。独学で灘・東大に合格しました。数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

学心のお知らせ|管理人が直接指導

小さな教室を作りました。

「点数」にできない力を、
子どもたちはたくさん持っています。

代表が全科目を指導。
一人ひとりの特性に合わせて「自立(自律)して学ぶ子ども」を育成します。

子どもたちが「学心」で学んで、
教室を出るときには、新しい世界が目の前に広がっているような、
そんな体験をして欲しいのです。

私と一緒に学びたい子どもたち、大募集です!

教室の風景

小学生〜高校生が同じ空間で、自分の夢に向かって励んでいます。
地元の子どもたちから、灘中・灘高・オリンピック志望者まで在籍。
知的な興奮と歓びが漂う、集中して学べる環境です。

受験雑誌には山のようにアドバイスがあふれています。

しかし、それらは親視点のものです。

そこで今回は、息子視点での家庭のあり方について話していきます。

目次

家庭の雰囲気

まず簡単に、私の家庭について紹介しておきます。

  • 父親は教育学をしっかりと学んだ人
  • 母親は料理好きの専業主婦

というのが私の家庭の特徴です。

3つの教育方針

私の家庭は次の3つの軸を基本としていました。

  1. 自主性を尊重
  2. 体験を重視
  3. ともに学ぶ

順番に説明していきましょう。

自主性を尊重

両親ともに明確な教育方針、共通した子育て方針を持っていました。

その最たるものが

  • 自主性を尊重する

と言うことです。

両親は私の行動に関していっさい口出ししませんでした。

全てを私の思い通りにさせてくれました。

道徳に反しない限り、自由にさせてくれました。

そのおかげで、

  • 自分の好きなことを追求する

ことができました。

例えば、

  • 朝から晩まで虫取りをする
  • 川や海へ出かけて服を泥んこにする
  • 居間や玄関に虫の飼育ケースを大量に置く
  • 山から植物を大量に採ってきて庭に植える
  • 花を挿し木によって100倍以上に増やす
  • メダカの大量繁殖システムを作って300匹以上に増やす

数え切れないほどあります。

一般的な親は発狂してしまうでしょう。

でも、私の両親は黙って微笑んでいました。

いやむしろ、褒めてくれました。

どうやら、楽しそうに遊んでいる私の姿を見るのがいちばんの幸せだったようです。

人は好きなことに熱中することで様々なことを学びます。

例えば、

  • 集中力
  • 忍耐力
  • 創造力

といったような、他分野にも応用可能な力は、

  • 好きで熱中するから身に付く

のです。

塾やセミナーはきっかけにはなり得ますが、それだけで身につくものではありません。

自分独りの力で取り組んで、自分の中で熟成して、それを実際に応用してこそ、獲得できる力です。

体験を重視

山だけでなく、海へ、川へといろんなところに連れて行ってくれました。

それはもう、夢のような幼少期でした。

  • 自然が好き
  • アウトドア派

理由はこれだけではありません。

  • 体験は最高の学習

何よりもこれを重視していたからです。

実際、

大学入学後に登山にのめり込むようになって確信しましたが、

机の上で得られるものは、実体験の100分の1にも満たないです。

例えば、

山のことを知りたいとします。

当然ながら、書籍やネットから情報収拾すると思います。

しかし、それだけで山のことをマスターできるはずがありません。

厳しい天候や、空気の美味しさ、景色の壮観さは実際に登って、自分の目で見ないとわかりません。

もちろん、実際に体験するには手間がかかります。

用意を周到にする必要があります。

いざ行動したら、今度はいたるところで判断力が試されます。

  • 分かれ道があればどちらに進めばいいのか。
  • 歩くスピードはこれでいいのか。
  • 食料、水分補給はどれくらいの頻度ですればいいのか。
  • 天候は怪しくないか。
  • 宿泊地までの所要時間は予定通りか。
  • …。

帰宅すれば、大量の洗濯物、片付けに追われます。

これで、

  • 疲れた…。
  • 面倒くさい。
  • もうヤダ…。

となりますか?

そうはならないです。

充実感に包まれるのです。

なぜなら、今までできないことができるようになったから。

つまり、

  • 新しい世界を経験した

からです。

もう一度繰り返します。

机の上でこれらのことを吸収することは不可能です。

  • 実際に体験した方が100倍良い

のです。

実体験は人間を成長させる最大の要素です。

ともに学ぶ

一般的な家庭は、子どもが勉強に困っていると「教えよう」とします。

けれども、私の家庭は違いました。

珍しいかもしれません。

父は勉強熱心でした。

父は「私の勉強に関しても」勉強熱心でした。

そう、

父は「ともに学ぶ」と言う姿勢を決して崩しませんでした。

実際には、以下の手順でことが進むことが多かったです。

  • 私:わからない問題があって悩む
  • 父:そっと見守る
  • 私:どうしてもわからないから教えて
  • 父:もうちょっと時間をかければわかるよ

1時間後…。(父は自分の仕事をしている)

  • 私:いくら考えてもわからないよ
  • 父:どれどれ、参考書持ってるか?
  • 私:ここにあるよ
  • 父:うーん、この方法でできないかなぁ?
  • 私:ダメだよ
  • 父:どうして?
  • 私:〇〇だから
  • 父:なるほど、そうか
  • 私:あ、これは?
  • 父:おっ、それで解けそうじゃない?

ここで、気づいたかもしれませんが、主役は子ども(私)なのです。

父はときどき(わざと?)ミスして、私自身の力で解法を導かせようとしました。

つまり、

  • 教える=子どもの思考力を奪う
  • ともに学ぶ=正しい解法へ誘導する

のです。

教育に長けていた父はこの辺りもプロでした。

時間がかかるかもしれませんが、根性と思考力、集中力が鍛えられるため、長い目で見るとこちらの方が良かったです。

(塾でわかりやすい解説を聞いても、実際に自分で試行錯誤しないと意味ないです)

両親が決してしなかった2つのこと

「勉強しなさい」

両親は私に向かって、

  • 「勉強しなさい」

とは決していいませんでした。

決して。

勉強だけに限りません。

〇〇しなさいと言う言葉は一度たりとも発しませんでした。

ですから、

学校で頻繁に聞く、

  • 宿題をしなさい
  • 一列に並びなさい
  • 残さずに食べなさい
  • …。

と言うセリフは非常に新鮮に感じました。

私の両親は、

  • 命令口調で接した瞬間に相互の信頼関係は崩れる

と思っていたようです。

子どもの私もそれをやんわりと感じ取って、なおさら懸命に学ぼうとしました。

ですから、逆に言われたのは、

  • そろそろ勉強終わりにしよか

と言うセリフです。

これを聞くとめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。

  • 今日は頑張ったね

も嬉しいのですが、

「そろそろ勉強やめて帰ろうね」と言われるのを期待していたように思います。

私は当時、父の仕事場(自宅近く)で勉強していました。

ですから、妙に対抗心が湧いていたのです。

父と根性の背比べでした。

どっちが長く勉強(仕事)できるか。

それを競う毎日でした。

ご褒美で釣る

  • 次のテストで〇〇点とったら、お小遣いあげる

よく聞く言葉です。

人間は動機付けがあると、これまで以上に熱心になります。

それをうまく利用した方法でしょう。

短期的に見れば。

けれども、

長期的に見た場合、

悲劇しか起こりません。

もっとひどいのは、

  • 〇〇ちゃんよりいい点数をとったらご褒美あげる

信じられないかもしれませんが、実際にこの方法で勉強させている家庭があります。

他人と比べることが、中学受験の目的なのですか?

  • 勉強=他人を出し抜く

これでいいのですか?

もう、何が教育だかわからなくなってきますよね。

道義なんて、そんな美しさとはかけ離れた世界です。

受験なんてせずに、野原で遊びまわっている方がよっぽど子どもらしくて、健全な成長に寄与するでしょう。

さてこのように、

外発的動機づけばかりで勉強していると、

  • 強烈なメリットがなければ勉強しない

と言う状態に陥ってしまいます。

これは中学受験後の子どもたちに非常によく見られる現象です。

受験前はあれほど頑張っていたのに、

受験後は中身が抜けたようになった。

おそらく10人中9人がこんな感じではないでしょうか?

勉強しても「いいこと」がないからです。

それまでは「いいこと」がありました。

  • 頑張って勉強すればたくさん褒められます。
  • 模試で合格判定がB以上になればご褒美がもらえます。
  • 志望校に合格すればもっと素晴らしいご褒美がもらえます。(人間は不確実な報酬に最も弱いのです)

私はご褒美なんてものはありませんでしたよ。

お小遣いももらったことはありません。(←経済的な理由もあります…)

プレゼントなんて誕生日とクリスマスだけでした。

勉強を頑張ると本や教材を買ってもらえましたが、

おもちゃなんて一度ももらいませんでした。

でもそれで良かったのです。

そのほうが良かったのです。

理由は次をご覧ください↓

最後に それでも私が勉強を続けた理由

先ほど、報酬で釣るのはダメだと言う話をしました。

では、何を動機にして勉強していたか?

それはたくさんあります。

  • 勉強すると新しい世界が開ける
  • 今までわからなかったことがわかる
  • 世界の見方が変わる

あまりに純粋だと思われるかもしれません。

でも実際にこれらが私の勉強の動機でした。

私はゲームやDVDといった、魅力的なものを他に持っていませんでした。

ですから、興味関心が勉強に向かうのは実に自然なことだったのです。

何よりも、

  • 父が楽しそうに勉強していた

これが最大の要因かもしれません。

私の父は、本当に勉強熱心でした。

いつ見ても勉強していました。

それも心の底から楽しんでいました。

ですから、

  • 勉強=楽しい

と言う図式が自然と私に刷り込まれていきました。

もしこの文章を読んでいるあなたが、勉強好きな子どもを育てたいのであれば、

  • 実際に楽しんで勉強している姿を見せる

これに全力を注いでください。

なんでもいいのです。

例えば、

  • 新しい料理に挑戦する
  • 整理整頓の技術を習得する
  • 編み物をしてみる
  • 英語を勉強する

子どもは親の背中を見て育ちます。

少なくとも私はそうでした。

親の真似をして、親を追い越そうとしました。

そうして、今の自分があります。



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教室を出るときには、新しい世界が目の前に広がっているような、
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教室の風景

小学生〜高校生が同じ空間で、自分の夢に向かって励んでいます。
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この記事を書いた人

独学で灘・東大へ合格しました。
数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

子ども視点から子育ての良かった点をまとめていきます。
親子で使える日本唯一のブログを目指しています。

2021.03.18~ YouTube始めました

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