【受験】親にしてもらってうれしかった7つのこと【合格の秘訣】
こんにちは、独学で灘東大に合格したGAKUです。
父親は教育学をよく学んだ人でした。もっとも尊敬する人でした。
母親は美味しい料理をたくさん作ってくれました。いちばん感謝しています。
今回は、私が受験生のときに、親がしてくれてうれしかった7つのことについて話していきます。
- 是非とも第一志望に合格してほしい
- 子どもを少しでも手助けしたい
- 子どもに何をしてあげればいいかわからない
- 何をすれば子どもが喜ぶかわからない
そんな方は今回の記事を読めば大丈夫です。
これが、私の人生
本題に入る前にささっと、自己紹介させてください。
私の人生は受験まみれでした。
- 小学受験?で日本一自由な小学校に編入。
- 中学受験で、関西の灘を除いたトップ6校全てに合格。
- 高校受験で、灘に合格。
- 大学受験で、東大に合格。
- 大学院受験で、東大院に合格。
3〜4年おきに受験の連続です。
両親は、呆れるどころか、結構応援してくれました。
いや、結構どころか全力で応援してくれました。
↓詳しくは以下の記事で!
うれしかった7つのこと
父よ、母よ、ありがとう。
どうしてあれほど奮闘してくれたんだ。
全力で勉強を手助け
もうこれは凄まじいものでした。
父は教育者の手腕を発揮しました。
そのまま受験生に指導できるほど質が高かったです。
具体的には
- 教材をコピーして毎朝の特訓に付き添う
- 四字熟語・ことわざのまとめ集をアレンジしてくれる
- 歴史のゴロ暗記表を手作りしてくれる
- 理科社会の暗記カードを作ってくれる(←実はあまり役に立たなかった)
- 成績を分析して弱点をまとめてくれる(←わかりやすかった)
- 志望校の過去問を分析してくれる
- ……。
ああ、父よ。
その辺の受験生よりも頑張っているのは父に違いない。
その辺の塾講師よりも質の高い手助けをしてくれるのは父に違いない。
余談
合格後の会話にて
父:けっこう勉強になって楽しかった。
母:ガクと父が頑張ってるの見てて楽しかった。
これを聞いた私:そうなんだ。ありがとう。
学校の宿題を代行
父は教育者でした。
意味のない勉強、見栄のための勉強、忍耐だけの勉強、理不尽な勉強、見せかけだけの勉強、流れ作業のような勉強…。それらすべてをひどく嫌っていました。
父はよくこうつぶやいていました。
- 勉強は善く生きるためだ
続けて「それ以外の目的で勉強するのは勉強とは呼べない」というのが持論でした。
父にとっては小学校の意味のない宿題(ドリルの漢字をひたすら書く作業)は、子どもの労力と時間を奪うだけ、他分野への好奇心を奪うだけだと言ってひどく嫌っていました。
でも学校に対してつべこべ言うことはしませんでした。
小学校のドリルは全て父がする
先ほども触れたように学校の漢字ドリルや計算ドリルは理解できている子どもにとっては時間と労力の浪費でしかありません。
単に他の人と同じ扱いをしないといけないと言う理由で無理やり課すのはその子の才能を封じ込めるのと同じです。もっと次のステップへ進んだ方が成長のためです。
だからこそ、
- 学校の全ての宿題を代行
しました。
これには私自身も母も驚いて、何もそこまでやらなくても…。と言ったのですが、「やると決めたらやる」と言って代行してくれました。
そのおかげで私は自分の受験勉強に専念することができ、非常にスムーズに勉強がはかどりました。
毎朝登校前に父から完成した宿題を受け取るのが苦痛でしたが、父は終始笑顔で満足気でした。
追記
慣れてくると「父ちゃんの字へたくそやからばれへんで」などと言い合ってました。
追記2
小学校の3学期の通信簿に「ガクくんは宿題の字は綺麗ですね」と書かれたが、たぶんバレた。
中学校の読書感想文は父が書く
灘高受験のときも手伝ってくれました。
このときは学校の宿題はかなり難度が高かったため、もう手伝わないだろうと思っていましたが、読書感想文をやってくれました。
これも非常にありがたかったです。(こんなことしていいのか?)
父は
- 久しぶりの感想文や張り切ったるで
と言います。それだとバレますから、お願いだから下手くそに書いてくれと頼んでいました。
ちなみに本は加藤文太郎の『孤高の人』です。
自分も読みましたが本当にいい本です。
余談
中学の読書感想文は完全にバレました。先生に呼び出されました。
先生:全校読書コンクールに入賞するんだが…
私:あ、そうなんですか(やってもたな)
先生:本当にお前が書いたんか?
私:…。(父が頑張ってましたって言えない)
先生:(父に向かって)あれ本当にGAKUくんが書いたんですか?
父:自慢の息子です(←うまくかわしたな)
ちなみに表彰式の前に私は中学校を辞めたため、入賞は取り消しになりました。(良かった)
美味しい料理
食は全ての基本です。
ハイオクで走る車にディーゼルを入れてもエンジンを壊すだけですよね。
頑張っている子どもにはそれに見合った料理を提供すると言うのが母の信念だったようです。
栄養バランスも考えてとびきりの手料理が出されました。
母は
- 勉強わからんからせめて料理だけでも
と言うのが口ぐせでしたが、子どもにとってはそれが一番うれしいのです。
父も毎日の料理を楽しみに生きていました。
母よ、ありがとう。
おおげさに褒める(一喜して一憂なし)
とにかくおおげさでした。
ちょっとしたことで驚いたりびっくりしたり。
大阪人ということもあって、漫才一家でした。
具体的にどのような言葉をかけてくれたかは、以下の記事をご覧ください。
追記
初めて模試を受けたのは小5くらいのときでしょうか?
それまで塾とは関わっておらず、友達のお母さんから「中学受験するなら模試くらい受けておかないとダメよ」と言われたのです。
そこで受けてみるとかなりいい成績をとってしまったのですね。
自分でもびっくりしてしまいました。
母が「えらいことになった…」と言うものですから「どうしたの」と聞くと「友達のお母さんが私の好成績にショックを受けてしまった」らしいのです。
せっかく車で連れて行ってくれた友達のお母さんには本当に申し訳ないことをしたと思いました。
娯楽をすべて断つ
息子が頑張っているのだからということで娯楽は全て絶っていました。
たとえば
- テレビはかけない(コンセントすら抜いてました)
- 息子(私)が自宅学習している日は山に行かない
- 衣装も不要なものは買わない
などです。
子どもに勉強しろと言っておいて、肝心の親が怠惰な生活をしていたとき、子どもはどう思うと思いますか?
それを考えれば答えはすぐに出るはずです。
追記
無理に勉強させておくと信頼関係は崩れる一方です。
私の知り合いに御三家出身にも関わらず、受験や進路のことで親と言い合いになって修復不可能なまでに悪化した人がいます。
その人はずっと学習塾に閉じ込められるようにして勉強を続けており、「親は自分の顔ではなく成績表しか見なかった。だから自分も親の顔は見たくない」と言ってました。
御三家合格と言う結果と引き換えに親子の愛情は失われてしまいました。
せっかく子どもが産まれたのなら最後まで笑顔で育て上げるのが親の役目ではないでしょうか。
親も勉強熱心
娯楽を絶って何をしていたのかというと、
- 父は息子の勉強の手伝い(教材コピー、プリントの整理、学校の宿題代行など)
- 母は料理と情報収集(入試説明会や願書取り寄せ、新作メニュー発案など)
と言うような完全な分業体制がとられていました。
分業することでお互いの担当領域に干渉することがなく、摩擦も生まれにくかったと思います。
中学受験では親の手助けは非常に有効に働きます。
親が子どもの勉強に干渉すると喧嘩の元になるという話が多いですが、それは悲観的な言葉をつぶやいているからではないでしょうか。
ネガティブ発言からポジティブな行動は生まれるはずがないです。
手伝うなら勇気を与えるような手助けをすべきです。
具体的にどうすればいいかは次の項目をご覧ください。
ポジティブ発言しかしない
父が守っていたことの1つに、
- 毎日明るく生きる
ということがありました。
父と一緒の空間にいるだけで幸せな気分でした。
具体的には
- 子どもの前で弱音を吐かない
- 子どもの前で疲れた態度を取らない
- 子どもの前では喧嘩をしない
- 何事にも楽しんで取り組む
などです。
どれだけ仕事で疲れていても、嫌なことがあっても、私の前では常に笑顔でした。
そして私がテストで悪い点を取っても怒ることは一切ありませんでした。
たとえばこんな感じです。
- 風邪をひいていたのに、よう頑張ったな
- ひとりで勉強してこれだけ成果出せるのはすごい
と言ったようにすべての結果をポジティブに捉えてくれました。
追記
たった一回だけ、ものすごい剣幕で怒られたことがあります。
そのときは友達と夕方遅くまで砂遊びをしていて熱を出してしまいました。
ちょうど10月の暮れで肌寒い季節でした。
翌日の模試でひどい点数をとってしまったのです。
私は「熱出てたんだし仕方ないよ…」と答えたら、「そうなんじゃない、体調を崩したのは気が緩んでいるからだ」と怒鳴られました。
もう口を聞くまいと思ってましたが、翌日から熱心に学校の宿題をしてくれる父を見るとすぐに関係は復活しました。
最後に 中学受験は親と子のチームワーク
12歳の子どもにとって、中学受験は非常に大きな試練です。
熾烈な競争にさらされ、親の期待に圧迫され、ひたすら全力で走り続けることが要求されます。
それは多かれ少なかれ非常に重い精神ストレスとなって心の中に蓄積していきます。
そのストレスがいつ爆発するかは親の育て方次第です。
それならむしろ、ストレスのない子育てをした方がいいと思いませんか?
私の場合は本当に楽しんで中学受験に取り組むことができました。
もともと期待値が低かった(地元の公立でも良かった)というのもありますが、私に対する親の接し方が大きかったと思います。
私の親は受験戦争に打ち勝つことに対して微塵も好感を持っていませんでした。
難関校に合格した子どもに対してはその努力を褒め称えますが、同時にどれほどの犠牲を払ってきたかについても考えを巡らせました。
ただ、受験がその子の成長の糧になるのなら、それは推奨しました。
私自身が言い始めた中学受験です。
最初は冗談だろうと両親も思っていましたが、私が本気で取り組み始めたのを見て、全力で支えてくれるようになりました。
もし私が別の家庭に育っていれば、まったく別の結果が返ってきたことでしょう。
そしてその家庭が私に対して耐えられないほどの期待を持っていたとしたら、私は逃げ出すか親を信頼しなくなるか自分に対して自信を失ったことだと思います。
受験にはそんな紙一重の怖さを感じます。
それでは!
母は褒めるの上手
尊敬する父
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受験まみれの私
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