「桜蔭の知り合いの話」の続き
「桜蔭の知り合いの話」の続き
数年ぶりに再会しました。
このガク氏のサイトに記事を投稿していることを報告したところ、すごく喜んでもらいました。
今回の会話の内容も、読者の参考になるのなら!と勧められました。
桜蔭-東大出身の彼女の言葉に、当たり前のことを再認識したり、改めて刺激を受けたりと、とても有意義な時間を過ごすことになりました。
マーケティングのプロに対して、我が子の勉強にちょっかいを出す毎日の私。
(1) 「PROGRESS IN ENGLISH 」と「英検」
私:「PROGRESS IN ENGLISH」やっていたんでしょ?
彼女:うん。教科書でしょ?英語は好きだった。
私:子供に英検をさせている。小5で英検4級だ。どう?
彼女:すごい。
彼女にとってはただの学校指定の教材なのです。他の教材と比較したはずもなく「PROGRESS IN ENGLISH」が唯一無二の秀逸な教材であることを知るはずもありませんが、英語好きで、普通にやりこなしていたようです。また、一足飛びで、TOEIC900点越え(彼女の英語力)にならないことを当然理解していて、英検4級ホルダーであることを評価して頂きました。
(2) 「Steve Jobs」と「読書感想文」
彼女:3分のプレゼンの機会を得た。Steve Jobsのプレゼンを真似て、職場で披露した。アメリカ本社に興味を持ってもらえた。
私:3分の原稿を書くのに、どれだけの時間がかかるか、私は知っている。すごい。読書感想文もそうだよ。
(読後に)子供がドラフトを書き、妻(文系人間)による添削、私(理系人間)によるさらなる添削、子供を交えたディスカッション、最後にタイトルをどうするのか?そんなことを真剣にやりこなすのですが、出来上がった原稿は、400字の原稿用紙でたかだか数枚分なのです。
話を戻しましょう。華々しい活躍の裏に、地道で孤独な作業があるのです。受験生にとっての入試だと、数日間で終わる大学入試に対して100倍以上の準備をしないといけないのですね。
(3) 「サインコサインタンジェント」と「球の表面積」
彼女:「サインコサインタンジェント」が(マーケティングの)仕事の役に立つことはない。しかし、真剣勝負の受験勉強の経験は今でも活きている。
私:「球の表面積」の公式を眺めていると面白いことがわかった。(https://nadatodai.com/contribution-2201/)
彼女:ふむふむ。
「人はなぜ勉強するのか」|勉強会や講座
試験日に向けて、逆算して、日々のタスクに落とし込む作業は、仕事と同じである。試験の問題を解くときも、全体を見渡した上で優先順位をつけ、捨て問題を見極めるという作業は、これまた仕事と同じであるのだと。
ただし、私の学術的?な話題そのものにも興味深く聞いて頂きました。仕事のことばかり考えストレスが溜まり、私の話題で心が洗われる思いだったようです。
実は、大学院-ポスドク時代にいっしょだった研究室の、当時の教授は定年退職間近なのです。出身者は散り散りいろんな方面でサバイブしていますが、定期的に勉強会ができたら良いですし、次世代の若者のために、市民講座を開いてみたいな・・・なんてことを語り合いました。
「人はなぜ勉強するのか」ということを、人生経験が長いおじさんおばさんたちが、トップクラスには入れず燻っている中高生を相手に、見事なプレゼンで説き、奮起を促す、という秋の夜長の夢物語です・・・
管理人より
ご投稿ありがとうございます。
知人の方に私のサイトをご紹介くださり、また会話までご共有いただき大変感謝申し上げます。
私は企業相手のプレゼンに詳しくありませんが、想いを強く持って相手に響けば成功するのだと思います。本文でも言及がありましたが、入試も採点者へのプレゼン(手紙)だと思って臨めば、満足のいく結果が得られるのでしょう。
諸先輩方と若者の交流がもっと盛んになって、机上以外からも学ぶ機会が増えれば、将来は明るいと感じます。
知人の方にもどうぞよろしくお伝えください。
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