【赤裸々報告】見学前に読んでおきたい|きのくに子どもの村学園で変化したこと

「まるで別人のようになったね。」
母親はそう言いました。
人見知りが激しく、
寡黙な子どもでした。
そんな私が大きく変わったのです。
私立から国立まで、これまで様々な学校を経験してきましたが、
- 環境で人は変わる
と断言できます。
- きのくに子どもの村学園への入学を考えている
- 入学後、どんな子どもに育つのか知りたい
そんな方は今回の記事が役に立つはずです。
とりわけ、
- 今から振り返って感じた点
を補足しながら紹介していきます。
このブログは以下の方に向けて書いています。
- 子育てをしている方
- (学生・大人問わず)勉強している方
- 子どもと接する機会のある方
よろしくお願いします!
人間形成に関わる要素
いきなり堅い話から入ります。
人間形成がどのようになされるのかについて、
- 遺伝的要因
- 環境的要因
の2つの相互作用によってもたらされるという考え方が一般的です。
心理学者のフロイトは、
- 発達段階の経験が、後の人間形成に決定的な影響を与える
としています。
また、環境的要因には次の3種に大別されます。
- 家庭的要因
- 集団的要因
- 社会・文化的要因
小学1年生からきのくに子どもの村学園に入学する場合、
- 生活環境のほとんどが学園(寮)
であるため、
家庭的要因以外の要素が大きく関わってくることになります。
これらを踏まえて、今回は、
- きのくに子どもの村学園に入って変化したこと
について話していきます。
まるで別人のようになったね【性格面】
週末だけ、自宅に帰るようにしていました。
その度に母親から言われた言葉が、
「ガク、まるで別人のようになったね」
でした。
そうです。
私は変わったのです。
以前の、
- 人見知りが激しい
- 寡黙でおとなしい
- 緊張しやすい
という物静かなガクはいなくなりました。
代わりに、
- 自分の意見をはっきり言う
- よくしゃべる
- 自分に自信を持つ
と言う、真逆の性格を持ったガクになりました。
これはひとえに、きのくにの教育方針が大きな影響を与えたものとみられます。
学力も変化した
結論から言うと、
- 学業成績はズタボロ
になりました。
(↑学校のテストで点数が取れなかったという意味です)
入学からわずか半年で転校したのですが、
学業成績でも大きな変化が見られました。
地元公立の先生から言われた言葉が忘れられません。
「ガクくん、変わったね」
きのくにへ転校前は、テストは全て満点、成績も学年で1番でした。
それが、再び地元公立に戻ってきたときは、テストの問題が解けなくなっていました。
計算は得意でしたので、算数はなんとかできたのですが、
国語がダメでした。
漢字が読めない・書けない・知らない…。
本当に辛かったです。
学校の先生がたたみかけるように、
「きのくにで何を学んだの?」
と言ってきたときは、泣きそうになりました。
心の中では大泣きしていました。
違うんだ。
きのくにで学ぶことと、公立で学ぶことは正反対なんだ。
僕は漢字も読めないけど、それ以上のことを学んだんだ。
そう言ってやりたかったです。
でも、言えませんでした。
再び、元のガクに戻りました。
- 人見知りが激しい
- 寡黙でおとなしい
- 緊張しやすい
誰もが知っているガクで再出発です。
ちょっとデキる友達からは笑われました。
私は負けず嫌いな性格でしたから、
家に帰って親にもっと勉強したいと断言しました。
いまから振り返ると、この時期が、自宅学習・独学の道へのスタート地点でした。
悔しさを力に変えて机に向かう日々が続きました。
最後に|結局、きのくにを辞めて良かったのか
大事なことです。
折に触れてこの話題になります。
- 「結局、きのくにを辞めて良かったのか」
もし、私がきのくにを辞めていなかったら、
- 中学・高校はそのまま「きのくに」に入っていたでしょう
- つまり、中学高校受験は経験しない
- さらに、世間的な学力は底辺レベル(←きのくにでは「お勉強」はほぼしない)
- その代わり、生活をゼロから作る力は相当身につく
- コミュニケーション力も鍛えられる(はず)
- 自分の純粋な好奇心に従った生き方ができる
- 家計が破綻する
このような変化が見られると思います。
もし、将来、研究や専門職に進む選択肢を残しておきたいのであれば、
- きのくにに行かずに普通にお勉強をする
ことをお勧めします。
中学受験をして、地元の進学校に入り、規模の大きな大学に入った方が有利に働くことが多いからです。
ですが、
大企業就職や将来の年収の多寡にかかわらず、子どもの「好き」なことを積極的に伸ばしたいのなら、
- きのくにという理想的な教育の場を体験させる
のもアリだと思います。
以前にも述べましたが、
きのくに子どもの村学園は
- 自主性の尊重
- 体験学習の重視
- 個性の尊重
を3本柱として掲げています。
地元公立では、
- 皆と同じ行動をする
ことを求められていました。
正反対の教育方針です。
きのくにの教育が刺激になるのは間違いありません。
ただ、それが良い方向に傾くか、そうでないかは、
子ども本人と親御さんの考えによるでしょう。
こういうと無責任ですが、私は両方経験できて幸せでした。
「どちらか一方だけ」だと価値観が偏ってしまうからです。
関連書籍
最後に、関連書籍のリンクを貼っておきます。
まずはこれらの本を読んでから考えて見ると良いです。
転入や入学を考えていなくても、教育のあり方について考えさせられます。
関連記事
きのくに子どもの村学園についてもっと知りたい方はこちらから。
コメント