【必読】灘&東大|入試直前期の過ごし方を振り返った

きのくに子どもの村学園を辞めるときに言われたこと|元在籍者の本音と、親が抱えていた現実

ガクさん
サイト運営者
東大院生です。独学で灘・東大に合格しました。数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

幸福は、永遠には続きません。

私にとって夢のようだった生活は、
半年で終わりました。

私は小学1年生のとき、
和歌山県にある全寮制の小学校
きのくに子どもの村学園に在籍していました。

当時はマスコミにも頻繁に取り上げられ、
「日本一自由な学校」として注目を集めていた頃です。

この記事では、

  • なぜ辞めることになったのか
  • そのとき学園長に言われた言葉
  • 子どもだった私の本音
  • そして、親が抱えていた現実

について、今だからこそ冷静に振り返ります。

目次

きのくに子どもの村学園を辞めた理由

理由は一つではありません。
家族で何度も話し合い、悩みに悩んだ末の決断でした。

大きな理由は、次の2つです。

  • 子ども不在に、親が耐えられなかった
  • 学費・生活費の負担が現実的に重かった

特に、一つ目の理由が決定的でした。

私は一人息子です。
その私が家にいない生活は、
両親にとって想像以上に堪えるものでした。

母は後になって、こう話しています。

「ガクの笑顔を、毎日見られないのが一番つらかった」

父は仕事がある分、気が紛れます。
一方、専業主婦だった母は、
ふとした瞬間に私の不在を強く意識してしまう。

半年が経つ頃、
精神的な限界が近づいていました。

※なお、学費については
「教育にはお金を惜しまない」という方針だったため、
本気で何とかしようとはしていたようです。
それでも、心の余裕が削られていく現実は避けられませんでした。す。

学園長に言われた、忘れられない一言

辞める決断を伝えるため、
親子3人で学園を訪れました。

紀ノ川を渡り、
山道をくねくねと上った先にある学園。

キャンプや登山によく連れて行ってくれたスバル インプレッサを走らせます。
いつもより車内が静かだったことを、今でも覚えています。

部屋に通され、
堀真一郎先生(学園長)が最初にかけた言葉は、

「ガクくんは、どうしたいのかね?」

というものでした。

親の事情よりも、
子どもの意思を最優先する
それが、この学校の一貫した姿勢でした。

小学1年生だった私は、
緊張で言葉がうまく出てきません。

しばらく黙ったあと、
こう答えました。

「どちらでもいいです」

本心でした。

堀先生は、もう一度静かに言いました。

「自分で決めるんだよ」

この言葉を聞いて、
両親は泣き出しました。
私も、つられて泣きました。

その後は、
両親と堀先生だけで話が続いたそうです。

後から聞いた話では、
堀先生はこんな趣旨のことを伝えたそうです。

「それは、親のエゴですよ」
「親の考えで、子どもを振り回しているのと同じです」

両親も、それを否定できなかったと言います。

それでも、
一人息子の不在に耐えられない
という現実の前に、
最終的に地元公立への転校が決まりました。

私(子ども)の本音

正直に言います。

どちらでも良かった
これが、当時の私の本音です。

きのくには、毎日が楽しかった。
一方で、

  • 家で母の料理を食べること
  • 父と遊ぶこと

これも、同じくらい大切でした。

どちらかが明確に勝っていたわけではありません。

今振り返ると、
両方を経験できたこと自体が、幸運だった
と思っています。

親の本音

折に触れて、両親はこう言っていました。

「本当に申し訳なかった」
「親の都合で振り回してしまった」

堀先生の言葉を受け、
自分たちが理想に酔っていたことに
初めて気づいたそうです。

ただ、肝心の私は、
両親に対して悪い感情は一切持っていません。

むしろ、

「きのくにという環境を体験させてくれて、ありがとう」

という気持ちでした。

両親がきのくにを選んだ理由は、とてもシンプルです。

  • 子どもに最高の教育を受けさせたい
  • 大自然の中で育てたい
  • 序列化・画一的な教育を避けたい

そのすべてを叶えてくれそうだったのが、
きのくに子どもの村学園でした。

ただ、
理想を追いすぎた結果、現実への想像が足りなかった
それが、後から見えてきた事実です。。

きのくにを辞めて経験できたこと

辞めたことで、私は次のような経験をしました。

  • 両親と過ごす時間が増えた
  • 読書量が大幅に増えた
  • 勉強量が増えた
  • 受験を経験できた
  • 父の働く姿を間近で見られた
  • 母の手料理を日常的に味わえた
  • 地元の子どもたちと関われた

特に、
読書量と勉強量の増加は、
思考の癖そのものを変えました。

良い悪いは別として、
論理的に考える力は、確実にここで培われました。

最後に|今だから言えること

私は、
辞めて良かったと思っています。

それは、
きのくにが合っていなかった
という意味ではありません。

もしあのまま通い続けていたら、

  • 両親は精神的に限界を迎えていたかもしれない
  • 私自身も、家庭の不安定さを背負っていた

そう考えると、
家庭全体としての健康を守る決断だった
と思えるのです。

教育は、子どもだけの問題ではありません。
家庭という基盤があってこそ、成り立ちます。

一方で、
もし最後まできのくにに通っていたら、
今とはまったく違う自分になっていたとも思います。

  • 行動力
  • 創造力
  • 人との距離の縮め方

これらは、今より高かったかもしれません。

どちらが正解だったかは、分かりません。
ただ一つ言えるのは、

どの選択にも、得るものと失うものがある

ということです。

だからこそ、
「良い学校かどうか」ではなく、
「その家庭にとって、無理のない選択か」
それを一番に考えてほしいと思っています。

関連書籍

最後に、関連書籍のリンクを貼っておきます。

s

まずはこれらの本を読んでから考えて見ると良いです。

転入や入学を考えていなくても、教育のあり方について考えさせられます。

関連記事

きのくに子どもの村学園についてもっと知りたい方はこちらから。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

独学で灘・東大へ合格しました。
数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

子ども視点から子育ての良かった点をまとめていきます。
親子で使える日本唯一のブログを目指しています。

2021.03.18~ YouTube始めました

チャンネルを見る

↑登録して欲しいです

↓こちらのボタンから、他の方のブログ記事もご覧いただけます

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ

にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(本人・親)へ

にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(本人・親)へ

記事を投稿しよう!

このサイトは管理人の私が一方的に私論を展開する場ではありません。

読者様も一緒にディスカッションする、体験談や知恵を共有する空間を作っていきたいのです。

そこで是非ともみなさまの文章をご投稿いただきたく、ご案内差し上げます。

投稿テーマについて

「これだけは伝えたい!」「自分の勉強経験をサイトに載せたい!」という方は大歓迎です。

・幼少期の教育方法
・子育てで奮闘した話
・塾選びのコツ・内部事情
・学生時代に用いた教材と勉強方法
・受験体験記(合格も不合格も)

将来の日本を支える世代のために是非ともご協力ください。

投稿方法について

以下のボタンより、詳細なご案内ページをご覧ください。

コメントの送り方

  • コメント:ご自由にどうぞ。
  • 名前:公開されます。ペンネームでOKです。
  • メールアドレス:公開されません。管理人のみ閲覧できます。
  • サイト:空白で大丈夫です。企業の方はホームページをご記入ください。

メッセージは管理人の私が「承認」すると公開されます。お気軽にお送りください。

管理人からの反応がない場合は、nadatodai55+blog@gmail.com宛てにお送りください(システムの都合上、まれに受信できないことがあります)。

コメント

コメントする

目次