【元在籍者が本音で解説】きのくに子どもの村学園のデメリット5つ|入学・転校前に必ず知ってほしい現実

「きのくに子どもの村学園って、実際どうなんだろう?」
「自由な学校って聞くけど、本当にうちの子に合うのかな?」
そう感じて、このページにたどり着いた方も多いと思います。
私は、きのくに子どもの村学園に実際に在籍し、その後、公立校へ戻った経験があります。
決して外から見聞きした話ではなく、生活の中で感じたこと、家庭に起きた変化、そして転校後に直面した現実まで含めての体験談です。
この記事では、公式サイトやパンフレットではほとんど触れられない
「入学前に知らないと、後から苦しくなる可能性がある点」を、元在籍者の立場から率直にお伝えします。
きのくに子どもの村学園は、間違いなく魅力的な学校です。
ただし、誰にとっても万能な学校ではありません。
この記事が、
「合うか・合わないか」を冷静に考える材料になれば幸いです。

YouTubeもご覧下さい【2021.05公開】
きのくに子どもの村学園について、たくさんのお問い合わせを頂いています。
YouTube動画でも詳しくお話ししましたので、是非ともご参照ください。
他にも、ご質問やご相談などございましたら、お気軽にコメントお寄せください。
動画やブログ記事の形で回答したいと思います。
きのくに子どもの村学園とは?【簡単に整理】
きのくに子どもの村学園は、和歌山県にある全寮制の私立学校で、
「体験学習」を中心とした、日本でも非常に珍しい教育を実践しています。
- 学年・教科の枠に縛られない学び
- テストや成績による序列をつくらない
- 子どもの自主性を最大限尊重する環境
いわゆる「日本一自由な学校」と呼ばれる理由は、ここにあります。
現在は、和歌山(小・中・高)だけでなく、福井、山梨、福岡、長崎、さらには英国にも姉妹校が広がっています。
私が在籍していたからこそ言える立場について
先にお伝えしておくと、
私はきのくに子どもの村学園そのものを否定するつもりは一切ありません。
むしろ、
「こういう学校が日本に存在すること自体には大きな価値がある」
と今でも思っています。
ただし、実際に在籍し、
さらに転校・再転校を経験した立場だからこそ見えた現実があります。
この記事は、
- 持ち上げるための記事でも
- 不安を煽るための記事でもありません
判断材料を増やすための記事です。
きのくに子どもの村学園のデメリット5つ【結論】
ここからは、私自身の体験をもとに、
入学・転校前に必ず知っておいてほしいデメリットを5つ挙げます。
【デメリット1】一度入ると「やめる判断」が極端に難しい
きのくに子どもの村学園は、
子どもにとっては本当に居心地の良い場所です。
だからこそ、一度入ると
子どもはほぼ確実に「やめたがらない」と思ってください。
私自身もそうでした。
「このままずっと、ここで生活できたらいいのに」
と本気で思っていました。
問題になるのは、その後です。
家庭の事情や親の判断で転校を考えたとき、
それは子どもにとって突然の環境破壊になります。
結果として、
- 転校=親の都合
- 子どもは納得できないまま従う
という構図が生まれやすい。
※これは学校が悪いのではなく、
「出口戦略を考えずに入ること」そのものがリスクです。
【デメリット2】学費・生活コストは想像以上に重い
公立校と比べると、
きのくに子どもの村学園の費用負担は非常に大きいです。
- 入学金
- 授業料
- 寮費
- 週末の送迎・交通費
これらが、長期間にわたって家庭を圧迫します。
私の家庭は、決して裕福ではありませんでした。
当初は「何とかなるだろう」と考えていたようですが、
実際には、家計にも精神的にも余裕が削られていきました。
※経済的に余裕がある家庭にとっては問題にならなくても、
無理をして通わせると、必ずどこかに歪みが出ます。

【デメリット3】覚悟が必要なのは「子ども」ではなく「親」
よく誤解されますが、
子ども側に覚悟はほとんど必要ありません。
学園生活は楽しく、
先生や寮母さんのサポートも手厚い。
問題は、親の側です。
特に全寮制の場合、
- 子どもの顔を毎日見られない
- 成長を近くで感じられない
この現実は、想像以上に心に堪えます。
私の家庭では、
転入当初は両親ともに本当に嬉しそうでした。
ですが半年ほど経つと、
その笑顔は少しずつ消えていきました。
「元気な姿を見られるのは週末だけ」
その寂しさは、確実に蓄積していきます。
※きのくにへの入学・転校は、
親が孤独と不安に耐えられるかどうかが最大の分かれ目です。
【デメリット4】「守られすぎた環境」が将来リスクになることも
きのくに子どもの村学園は、
いじめや学級崩壊とはほぼ無縁の、理想的な環境です。
一方で、それは
一般的な社会の厳しさから切り離された空間でもあります。
- 人間関係の摩擦
- 不条理なルール
- 理不尽な評価
こうしたものを、ほとんど経験しないまま育つ可能性があります。
これは良い・悪いの問題ではありません。
ただ、後に別の環境へ移ったとき、
強いストレスを感じる子が出やすいのも事実です。
※精神的なタフさは、多様な環境を経験する中で育ちます。
【デメリット5】一般的な学力形成とは大きくズレる
きのくにでは、
計算ドリルや漢字練習といった
「いわゆる普通の勉強」はほとんど行われません。
学びはすべて体験ベースで、
非常に濃く、深いものです。
私自身、
郷土産業をテーマにした体験学習で、
現地に泊まり込み、調べ、作り、発表する
という経験をしました。
これは今振り返っても、
かけがえのない学びです。
ただし、代償もありました。
再転校後、私は
- 計算ができない
- 漢字が読めない
という状態になり、
成績は一気に下位に落ちました。
序列化された環境に戻ったとき、
適応には大きなエネルギーが必要になります。
最後に|デメリットを知ったうえで選ぶということ
私は、きのくに子どもの村学園を
「やめた方がいい学校」だとは思っていません。
ただし、
デメリットを理解せずに選ぶと、不幸になる家庭が出る
とも確信しています。
教育に正解はありません。
あるのは、
家庭ごとの最適解だけです。
私自身はその後、
自由な環境と、学力を積み上げる環境の両方を経験しました。
だからこそ今は、
「今いる環境で、どのように学びを組み立てるか」
という視点で子どもたちと向き合っています。
この記事が、
あなたの家庭にとっての最適解を考える
一助になれば幸いです。
きのくに子どもの村学園の関連書籍
最後に、関連書籍のリンクを貼っておきます。
まずはこれらの本を読んでから考えて見ると良いです。
転入や入学を考えていなくても、教育のあり方について考えさせられます。
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コメント
コメント一覧 (2件)
【 半農半Xって知ってますか? 自給自足に関してのつながりやお話しできます♡】
はじめまして。
違うきのくにの記事が出てきて。
がくさんのこちらのページに出会えました♡
どうもありがとうございます。
いま、子どもが年中で、最近きのくにという名前を何人かから聴いたことと
今、住んでいる場所から通学で、きのくにに通える範囲に住んでいることもあり、
入学を検討しはじめているものです。
世界中の叡智やインナーテクノロジーに触れることが好きで好奇心旺盛な母です。笑
がくさんが、自給自足に興味があるとのことだったので。
夫が参考になる話ができるかもなーと思って。
コメントしています。
私自身は、老後になったら自給自足してみたいな♡と、
ぼや〜と考えていました。
が、夫となったひとが
半農半Xなライフスタイルを送っていました。
おかげさまで、
30代で、自給自足⇨ 半農半Xの世界が堪能できて、
総じてとっても面白いです。
わたしも今年、起業します。既に起業しています?!
正木たかしさんの考えや本も面白いかもしれません。
正木さんのお写真が掲載されているブログを今みつけました。
http://as-one.main.jp/sb/log/eid694.html
福岡県に住んでいます。
zoomでも、直接いらっしゃるのでも、
夫とわたしで対応しますので、
ご興味湧けばご連絡ください。
お便り嬉しく拝読いたしました。
ご夫婦で素晴らしい行動力をお持ちですね。ご自身のお気持ちに正直に人生を歩まれている姿をお聞きし、私も励みになります。これから起業なさるとのこと、応援しております。私は小さな教室を開いたばかりで、子どもたちと一緒に楽しく学んでいます。
正木高志さんの著書もご紹介くださり、感謝申し上げます。
自給自足につきましても、このさき現実味を帯びてきましたら、是非ともご連絡させていただきたく思います。
その際はどうぞよろしくお願いいたします。