数学オリンピック対策|予選合格におすすめの教材・問題集&勉強法

みなさんは、数学は好きですか?
受験勉強の数学って、正直あまり面白くないですよね。
テクニックと少しばかりの思考力があればスラスラ解けてしまう。テストが終わったら記憶ごと消えていく。そんな繰り返し。
数学はもっと広くて、もっと深い世界のはずなのに。
そう感じているあなたに、とっておきの大会がある。
数学オリンピックだ。
出場しただけで周りが「おっ?」となる。そんな大会について、今日は話す。
数オリとは?
一般に「数オリ」と呼ばれるものには、次の3種類がある。
JJMO(日本ジュニア数学オリンピック)
中学生以下が対象の大会で、2003年から始まった。
予選・本選の2段階で選考が行われ、成績優秀者は翌年のJMOに出場できる。
JMO(日本数学オリンピック)
最も有名で、毎年多くの受験者が集まる大会だ。
私も参加した。格好つけてJMOと読んだりもした笑。
予選は11月中旬に全国各地で実施される。成績順に約200名がAランク(予選合格)となり、本選への切符を手に入れる。本選では約20名がAAランクに選ばれ、金・銀・銅メダルが授与される。
このAAランク者が、IMO日本代表候補として春の合宿に参加する。
私が出場した当時は予選合格者が上位100名だったのだが、今は200名に増えている。その分、予選は通りやすくなった。みんなも是非、応募してみてほしい(例年9月上旬に締め切られる)。
追記:近年、試験日程に大幅な変更が加えられた。公式サイトで最新情報を確認してほしい。
IMO(国際数学オリンピック)
国際数学オリンピックのことだ。
人によっては「イモ(芋)」と呼ぶ笑。
この大会で受賞すると新聞に載るくらい、おめでたいことだ。私のクラスメートにも何人か入賞した者がいた。
数学オリンピック予選に合格する勉強法
数学が好きなら、ぜひオリンピックに挑戦してほしい。
私が通っていた灘高は受験する人がとても多く、秋になると「数オリ考えてる奴らはよ応募しとけよ〜」と先生がリマインドしてくれていた。有名進学校なら掲示板にポスターが貼られているはずだし、数学の先生にも通知が来ているはずだ。要項を読んで、まず応募してほしい。
ステップ1:まずJJMO過去問集で様子をつかむ
JMOを受ける予定の人でも、ジュニア数学オリンピック(JJMO)の過去問集から始めることをおすすめする。
理由がある。
JMO過去問集が「過去問のみ」の構成なのに対し、JJMO過去問集には知識編・問題編・過去問・誤答集が収録されている。解答の方針も丁寧に書かれており、独学でも進めやすい構成になっている。
高校入試や大学入試とは全く違う形式に驚くと思う。テクニックに頼らない、算数のような楽しさがある。
ステップ2:中学生からの数学オリンピック
次に、安藤哲哉さんの「中学生からの数学オリンピック」をおすすめする。
日本大会の問題ではなく、海外の数学コンテストを収録しているため、JJMO過去問集の補完として使いやすい。問題が学年別・単元別・難易度別(A〜D)に整理されているため、自分のレベルに合わせて効率よく進められる。
とにかくおすすめな一冊だ。
ステップ3:JMO過去問集で仕上げる
最後に、数学オリンピック(JMO)過去問集だ。
国際大会やその他各国の試験も収録されており、ハードルは高め。ステップ1・2を終えてから取り組んでほしい。
そのほかおすすめの参考書・教材
シリーズ「数学の世界」
私が一番おすすめしたいのが、「数学の世界」シリーズだ。
初心者でも読みやすい形式で、数学が楽しくなってくる。私はこのシリーズの記述をそのままノートに書き写すスタイルで進めた。数学特有の頭の使い方に慣れるためだ。特に「数論とその応用」「幾何の世界」「数学オリンピック教室」の3冊は必読だと思っている。
数学オリンピック事典
値段が高いので、私は学校の図書館のものを使った。手元に置くかどうかは、予算と相談してほしい。
パーフェクト・マスターシリーズ
比較的最近出版されたシリーズで、数オリ受験者の間ではもはや定番になっている。「代数・解析」「組合せ論」「平面幾何」「初等整数」の4冊がある。
JMOの予選突破が目標なら、JJMO過去問集+「中学生からの数学オリンピック」+過去問15〜20年分で十分だ。本選まで狙うのであれば、このパーフェクト・マスターシリーズをしっかりやっておいた方がいい。
私が受験した頃はこのシリーズがなかった。今の受験者が少し羨ましいくらいだ笑。
数学オリンピックへの道シリーズ
より受験問題集らしい一冊が欲しい人には「数学オリンピックへの道」シリーズがある。「三角法の精選103問」「組合せ論の精選102問」「数論の精選104問」と単元ごとに揃っている。
計画の立て方
どの日に何をやるか。どの問題を間違えたのか。自分に足りない分野は何か。これらを一覧表にして、明確にしていく。
私は過去問と定番問題集を軸に進め、年末年始に集中して取り組んでいた。制限時間があるため、ストップウォッチを使いながら解いていた。時間感覚を身につけておくことが、予選突破の鍵になる。
まとめ
数オリは、受験数学とは全く別の世界だ。
テクニックが通用しない。ひらめきと論理が武器になる。はじめて取り組んだとき、「数学ってこういうものだったのか」と感じた。
受験勉強に疲れたとき、数オリの問題を1問解くだけで頭の切り替えになる。そういう使い方でもいい。
まずは応募するところから始めてほしい。それだけで、一歩先へ進める。
それでは!



お役立ちリンク
参考になりそうなサイトです。
数オリ問題コーナー 終了しましたが、問題と詳細な解説が数多く掲載されています。ダウンロードして印刷すると良いです。
夏季セミナー 日本代表選手を対象に行われる強化合宿。写真も掲載されており、モチベ維持につながります。





コメント
コメント一覧 (8件)
こんにちは
コメント失礼いたします
僕は灘高受験を考えている中3です
今はハイレベ演をひたすら解いています
そこで質問なのですが、灘を受けるのにこの記事で挙げられている参考書や問題集を使うのは有効でしょうか
正直数学はすこし苦手な科目なのでどうしても点数を伸ばしたいのですが、、、
よろしくお願いいたします
中3ということは、入試まであと半年ですね。
数オリの教材は時間が余ったときや、受験勉強がつまらなく感じたときに解くと良いです。
数学が苦手な場合は、ハイレベ演やそのほか東京出版の教材を解く方が良いです。特に幾何(図形)の問題は「目で解く幾何シリーズ」なども活用して、いろんなパターンに習熟しておくのがおすすめです。
目で解く幾何シリーズ
https://amzn.to/3R1zJzv
←電車の中でも気軽に取り組めて、良い本でした。
灘高受験、頑張ってください。応援しています。
私は現在、数学ジュニオリの勉強をしているのですが、あまり知識編の文章が理解できません。
ガクさんもそのような経験はありますか。また、どのように理解を深めるのか意見を頂きたいです。
私も数オリは理解できないことばかりでした。
難しい定理や性質でも、さらっと書かれていますよね。
まずは、以下の順番で教材を解いてみて、中学数学を完璧に仕上げてみてはいかがでしょうか。
チャート式体系数学(数研出版)
https://amzn.to/495Ch8q
中・高一貫の数学(東京出版)
https://amzn.to/3Od2wBP
数学オリンピックで善戦するには、量と経験が必要です。
着実に固めていってください。
こんばんは
再来年ジュニア数学オリンピックに出ようと思っている中学一年生です。
最近中学数学が終わったので今数学1•Aの勉強をしています。心配なのが本選の証明問題です。
証明が僕は本当に苦手なのですが、ガクさんが勉強していた方法はありますか?回答できればお願いします。
こんばんは。
とても順調に学習が進んでいますね。
私は、模写(そのまま書き写し)をしていました。
中1でしたら、ジュニア数オリ、数オリ過去問の解答解説を書き写すのはいかがでしょうか。
何度も模写しているうちに、言い回しや論の展開のコツがつかめてきます。
頑張ってください。
少し前にコメントしたものです。鬱病なりましたが、数学と好きなアーティストの曲を聴いて頭をぶん回し鬱病を治しついでにjjmoの予選問題臥4問ほど解けるようになりました。ただ最近の問題は難化しているため5問目から全く手が出なくなりました。私は中学生からの数学オリンピックで二、三年生のものを解いて対策するかひたすら過去問でひたすら演習をするか迷っています。どちらが良いでしょうか?
あと学校に行けなくなり最近転校と灘校受験が決まりました。
少し前にコメントしたものです。鬱病なりましたが、数学と好きなアーティストの曲を聴いて頭をぶん回し鬱病を治しついでにjjmoの予選問題臥4問ほど解けるようになりました。ただ最近の問題は難化しているため5問目から全く手が出なくなりました。私は中学生からの数学オリンピックで二、三年生のものを解いて対策するかひたすら過去問でひたすら演習をするか迷っています。どちらが良いでしょうか?
あと学校に行けなくなり最近転校と灘校受験が決まりました。