東大生が語る!自転車の効率はどのくらいか? おもしろい楽しい!自転車の科学的考察
自転車の効率って、考えたことありますか?
私は、歩くのが好きです。
走るともっと速く移動できます。
でも、
自転車なら…
もっと遠くへ行けて、
もっと早く着けて、
もっと長い時間走れます。
最高だと思いませんか?
実は、人間が自分の力で移動する場合、
もっとも効率がいいのは自転車なんです。
歩くよりずっと効率がいい
- 歩行のエネルギー効率は65%
- 自転車は98.6%
これを聞いてどう思いますか?
歩くのって、そんなに効率が悪い動作なのか…。
なんだか、虚しくなってきますよね?
いやでも、私は歩くのも大好きなのでそうは思いません。
自転車も歩きも両方好きですよ!
さて、話題が逸れましたが、先ほども述べたように
人間が歩く場合、3分の1のエネルギーが無駄になると言われています。
一方、自転車の場合だと、ペダルを踏むエネルギーのうち最大98.6%がタイヤを回転させるエネルギーに変換されると言われています。
この差はなんなのでしょう?
歩くという動作を詳しく眺めてみましょう。
- 一歩ごとに着地した足の膝が曲がって伸びます
- 同時に体全体が上下動します
- さらに同時に腕が前後に振られます
- 前へ出した足の動きは地面にエネルギーを吸収されて一瞬止まります
この繰り返しなんですね。
前進するためにいろんな動作が加わり、それがエネルギーを消耗しているのです。
自転車と歩く速さはどれだけ違うのか?
- 平均的な歩く速さは時速5km
- ママチャリの速さは時速15km
このように言われています。3倍も差が開いていますね。
なぜでしょう?
これについてもきちんと研究されています。
それによると、
同じ力を費やした場合、自転車は歩行者の3倍の速度で移動できるということです。
うむ。
計算がぴったりと合っていて納得です。
ちなみに、
歩くときは安静時の6倍以上の代謝エネルギーを使っているらしいです。
また、
ランニングは自転車の4倍のエネルギーを消費するらしいです。
自転車が徒歩より3倍速い2つの理由
でも、
どうして、自転車が3倍速いのでしょうか?
- 自転車の形
- テコの原理
この2つが重要になってきます。
順番に見ていきましょう。
まず、自転車の形。
自転車はライダーが効率よく体を動かせる形をしています。
例えば、ママチャリは楽な姿勢でいられるように座る・前を見るといった姿勢を重視していますね。
対して、
ロードバイクは、空気抵抗を小さくする・力を効率的に自転車に加えるということに重点を置いています。
次に、テコの原理。
どこに働いていると思いますか?
ヒント:自転車の移動距離と足の移動距離は異なる。
そうです。
ペダルとギア、ホイールの組み合わせがいい仕事をしてくれています。
ペダルをほんのちょっと回しただけで、ぐいぐい進んでくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自転車に乗るのがますます楽しくなってきませんか?
参考文献
『cycling science』Max Glaskin
コメント