大規模災害時に実行すべき生産性の高いたった1つのこと
2019年10月にスーパー台風が首都圏を直撃しました。
海外からの友人からも、メッセージがたくさん届きました。
大規模な災害が起こると予想される時、
あなたならどうしますか?
- テレビニュースを眺める
- ツイッターを見る
国民が一体感を持つ機会でもあります。
けれども避難しなくてもいい場合にずっと情報に溺れているのは時間の浪費と考えることもできます。
今回は、家から出られない災害時に私がとった行動を紹介していきます。
首都圏を襲った台風19号
令和元年10月12日。
鉄道も高速もスーパーもコンビニも…。
全てが動かなくなった1日です。
ほぼ全国民が外出せずに家にこもった日です。
もちろん、私も部屋から出ることはありませんでした。
雨戸を閉めて外が見えない状態で24時間を過ごしました。
神奈川県では年間降水量(1688mm)の半分以上の量が24時間で降りました。
台風は東京を通ったにも関わらず、遠く離れた千曲川で氾濫が起こりました。
他にも浸水被害が至る箇所で起こっています。
今回の台風は、誰も経験したことのないような規模の気象災害が首都圏を直撃すると言うことで、多くの注目を集めました。
5つのやることリスト
研究室にも行けませんので、自室籠城が確定しました。
私はアウトドア派ですので、普段は一日中家にこもると言うことはありません。
身体を鍛えるため、
- 早朝に自転車トレ
- 公園で筋トレ
- 部屋で懸垂
毎日何かしら運動をしています。
けれども、大型台風が来た時は外に出られません。
だったら、
- 家でしかできないことをしよう
と思うのは自然な流れです。
そこで、次のようなTO-DOリストを作りました。
- ひたすら掃除する
- ひたすら整理整頓する
- ひたすら筋トレする
- ひたすら読書する
- ひたすら勉強する
「ひたすら」と言う言葉が重要です。
普段と違うから、専念するという意気込みも含んでいます。
最も生産性の高いたった1つのこと
先ほど5つのリストを上げましたが、
- 風の音が大きい
- 雨の音が大きい
- 災害の不安が大きい
- 親戚や友達から安否確認メッセージが頻繁に来る
と言う状況です。
つまり、
- 精神的ストレス・緊張が高まった状態
になっています。
こんな中で、勉強や読書に真剣に取り組むのは至難の技です。
あまりにも集中力が途切れやすい状態です。
もう一度、先ほどの5つのリストを眺めてみましょう。
- ひたすら掃除する
- ひたすら整理整頓する
- ひたすら筋トレする
- ひたすら読書する
- ひたすら勉強する
この中で、集中力が途切れても大丈夫なものはどれですか?
読書や勉強はきちんと自分だけの時間を確保する必要があるため、除外します。
そうなると、1から3の項目ですよね。
あなたなら、どれをしますか?
台風通過前にやったこと
スーパー台風は21時ごろに私の地域を通るようです。
また、台風接近前から大雨が降り続く予報でした。
そのため、まず始めたのが対策です。
対策さえ完了してしまえば、
- やるべきことに専念できる
からです。
台風通過24時間前
対策といっても、特にやることはなかったです。
登山装備がそのまま使えました。
備蓄食料も普段から十分に備えているため、買い出しもしませんでした。
こう言う時、アウトドアをしている人は強いですね。
飲み水はポリタンクに10L分貯めました。
雨で窓ガラスが汚れると嫌でしたので、雨戸を閉めておきました。
(雨天かつ強風時は雨戸を閉めておくだけで、窓掃除が一気に楽になります)
台風通過15時間前
朝から台風のニュースばかりです。
念のためにご飯を5.5合炊いて、朝シャワーを浴びておきます。
水や電気が使える間は、できるだけそれを利用しておくのがポイントです。
一連の作業が終わって取り組んだのが、専門分野の勉強と読書です。
このときはまだ、風は吹かずに、雨だけでしたので、普段と変わらず集中できました。
台風通過9時間前
少しずつ風が強まってきました。
静岡ではすでに浸水被害が出始めているようです。
ここでもう一度、
- ライフラインが止まったらどうなるか
について考えました。
あらかじめ用意していた、
- ご飯5.5合
- 飲み水10L
に加えて、
- 水道水20L
- ご飯3.5合
を準備しました。
登山用の非常食も1週間分以上は残っていますから、2週間以上は生き延びられそうです。
台風通過6時間前
さて、準備は万端ですので、ここから本気を出していきます。
一方、台風も本気を出してきました。
- 雨風の音が大きい
- 友人・親戚からメッセージが頻繁に来る
- 念のため災害情報を頻繁に確認する必要がある
というように、
- 集中力を著しく落とす要素
が3拍子そろっていましたので、勉強は不可能だと判断。
私が最終的に選んだのは、
- ひたすら整理整頓する
ということです。
私は登山、自転車、読書、勉強と熱心に行っていることがたくさんあります。
アウトドア用品と書籍がべらぼうに多いです。
つまり、
一般的な人の3倍以上は持ち物が多いと思います。
まずは、クローゼットの中から始めることにしました。
実際に行った手順は以下の通りです。
- 全ての荷物を出す
- 処分するもの、しないものを分ける
- 1年以内に使ったことのあるもの、ないものを分ける
- 段ボール箱に仕分けしていき、箱に内容物を記載する
- 一定の基準を設けて収納し直す
これで、見違えるようにスッキリしました。
ここまで、大々的に行ったのは2年ぶりくらいです。
あまり開いていない書籍や書類が大量に出てきましたが、専門分野に関係していることですので、とりあえず保管しておきました。
整理整頓する上で気をつけたポイントは以下の3つです。
- 中身を見て感慨にふけらない
- 取捨に一定の基準を設ける
- ダンボールの色・大きさを統一する
これらを徹底的に行うことによって、次のようなメリットが得られます。
- 時間の短縮
- 思考の省略
- 見た目の良さ
ものを処分するときに一番、厄介なのが思い入れです。
知らない間にものが増える最大の原因でもあります。
機械的に行うしかありません。
淡々とこなすのです。
台風通過2時間前
さて、大規模な整理整頓が終わって、本当にスッキリしました。
外は暴風、大雨ですが、気分は爽快館に包まれています。
余ったダンボールは窓と雨戸の間に差し込んで、対策を万全にしました。
瓦礫が飛んでくると、雨戸だけでは防ぎきれず、ガラスが割れて飛散します。
間に緩衝材を入れておくのが賢明です。
まだ、電気・水道は使えましたので、最後にもう一度入浴することにしました。
計画としては、
- ライフラインが止まる前に入浴
- 浴槽のお湯はそのまま残しておいて、被災時に使用
のように考えていました。
ところが、ガスがつきません。
最初の1分ほどはお湯が出たのですが、そのままエラー表示になってしまいました。
取説の通りに点検してみても動かず、結局、水シャワー。10月の水シャワーは辛いです。
懸垂して体を温めなおしました。
念のため、浴槽に水を張って完了です。
あとは、寝るだけ。
今日も完全燃焼の1日でした。
最後に
災害時でも変わりません。
- 今できる最高のことは何か
それを考えて実行するのみです。
毎日続けていると、圧倒的に成長します。
私はこれまでの経験で学んだ最大のことです。
だから、日々完全燃焼を心がけています。
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