【必読】灘&東大|入試直前期の過ごし方を振り返った

小学校6年生の英検準2級への挑戦と新設級の導入についての考察

ガクさん
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東大院生です。独学で灘・東大に合格しました。数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

学心のお知らせ|管理人が直接指導

小さな教室を作りました。

「点数」にできない力を、
子どもたちはたくさん持っています。

代表が全科目を指導。
一人ひとりの特性に合わせて「自立(自律)して学ぶ子ども」を育成します。

子どもたちが「学心」で学んで、
教室を出るときには、新しい世界が目の前に広がっているような、
そんな体験をして欲しいのです。

私と一緒に学びたい子どもたち、大募集です!

教室の風景

小学生〜高校生が同じ空間で、自分の夢に向かって励んでいます。
地元の子どもたちから、灘中・灘高・オリンピック志望者まで在籍。
知的な興奮と歓びが漂う、集中して学べる環境です。

目次

小学校6年生の英検準2級への挑戦と新設級の導入についての考察

2024年1月に受験予定の英検準2級テストに向け、娘の英語学習の道のりを紹介します。娘が英検3級を取得して以降の私自身の忙しさと、娘が進学塾に通い始めた影響もあり、計画通りの展開にはなっていませんが、これまでの経緯とこれからの英検準2級への取り組みを書き綴ってみます。

読者の対象は、中学受験高校受験にさほどエネルギーを必要としない小学生中学生でしょうか。ちなみに我が家は地方の公立(または国立)志向です。将来的には英検準1級、1級を夢見ているが、高額な英会話学校には通わせられない・・・という感じの家庭環境です。

基礎固め期間(9月30日まで)

  • 3級取得後の夏休みから進学塾に通い始めた。英検3級レベルを目標とする英語の授業も受講した。
  • 当初、基礎固めの目的で、Progress in Englishの2年目を進める計画だったが、上記の進学塾で代用。
  • 英検準2級への準備として、10月1日以降は15週間にわたる過去問演習を計画していたが、いきなり過去問演習をすることに対して娘による抵抗にあう(苦笑)

今後の英検準2級に向けて(10月1日から)

  • いきなりの過去問演習に代わり、準2級用の単語集(約1300の単熟語)を購入。1週間につき100単熟語を学習暗記し、12月末までに全て網羅する計画を立てた。
  • 過去問は、年末から始めるか、来年1月から、集中的に取り組むか、または3月の英検準2級のCBTを検討するか、ここは柔軟に対応する。

余談

英検に新設級(準 2 級と 2 級の間)導入のお知らせ ~2025 年度より開始予定~
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2023/pdf/20230929_info_newgrade.pdf
【PDFファイルが開きます】

  • 確実に CEFR の「Independent User」 に近づきつつあることを証明し、学習者の意欲や自信を高める 
  • 準 2 級と 2 級のギャップを埋めることで、学習者に身近な目標を提供する 
  • 小さな成功体験の機会を提供することで、学習者のモチベーションの維持・向上を図る 
  • 「高校生の学び」に寄り添い、高校 2 年生にふさわしい英語力が身につけられていることを客観的に示す

リンクの中にあるグラフの説明ですが、私の理解だと、

青のラインは、英検 5 級から 準2 級までの各級を順番に受験し合格した受験者のデータを示しており、

  • 5級から4級までに要した期間が、7.2ヶ月
  • 4級から3級まで要した期間が、9.6ヶ月
  • 3級から準2級まで要した期間が、17.2ヶ月

緑のラインは、英検 5 級から 2 級までの各級を順番に受験し合格した受験者のデータを示しており、

  • 5級から4級までに要した期間が、6.8ヶ月
  • 4級から3級までに要した期間が、8.8ヶ月
  • 3級から準2級までに要した期間が、13.6ヶ月
  • 準2級から2級までに要した期間が、18ヶ月

赤のラインは、英検 5 級から1級までの各級を順番に受験し合格した受験者のデータを示しており、

  • 5級から4級までに要した期間が、5.2ヶ月
  • 4級から3級までに要した期間が、6.4ヶ月
  • 3級から準2級までに要した期間が、8.8ヶ月
  • 準2級から2級までに要した期間が、13ヶ月
  • 2級から準1級までに要した期間(数値としての記載はなし)
  • 準1級から1級までに要した期間(数値としての記載はなし)

上記の違いは、モチベーションが違うからそうなるのだろうと思います。(最終ゴールとして、準2級を意識しているのか、2級を意識しているのか、1級を意識しているのか、ということです。)

参考までに、私が以前の記事で言及した、必要とされる単語数の観点から導いたものですが、

  • 5級の取得に要する期間は、3ヶ月
  • 5級から4級までに要する期間は、3ヶ月
  • 4級から3級までに要する期間は、6ヶ月
  • 3級から準2級までに要する期間は、9ヶ月
  • 準2級から2級までに要する期間は、15ヶ月
  • 2級から準1級までに要する期間は、24ヶ月
  • 準1級から1級までにに要する期間は、39ヶ月

実際には、学校の授業や、英検の通常の試験(CBTではないという意味で)の4ヶ月サイクルなど、さまざまな要因を考慮する必要があり、理論通りに進めることは難しいですが、新たに導入される級に関しては、英検準2級の試験後8ヶ月後に行われる試験を目指すことで良さそうな感じを受けました。

無理やり4ヶ月サイクルで見直すと、以下のような計画になりますでしょうかね・・・

  • 3級までに要するトータル期間は、12ヶ月
  • 3級から準2級までに要する期間は、8ヶ月
  • 準2級から新設級までに要する期間は、8ヶ月
  • 新設級から2級までに要する期間は、8ヶ月
  • 2級から準1級までに要する期間は、24ヶ月
  • 準1級から1級までにに要する期間は、36〜40ヶ月

追記1

そういえば登山に例えられていましたね。ガクさんのような登山家が描いたのかもしれませんね。

英検の会社に長距離ランナーがいるなら、下の図のようになったのかもしれませんね。

東京を出発して、5級、4級、3級、2級、1級、です。そのようなイメージで眺めてみましょう。

4級と3級に若干の起伏が見られます。4級から長文っぽいものが登場しますし、3級からは英作文とスピーキングが登場します。

それをどうにか乗り越えて、その後すんなりと進むかと思いきや、ダラダラと平坦な道のりで、中弛みのリスクが伴います。

その間に力を蓄えてこなかった人たちは、準2級もしくは2級止まりで、いつの間にやら英語(英検)に興味をなくします。

英検2級取得後は分かれ道があると捉えることもできそうです。大学受験をゴールとするか、英検準1級、1級取得をゴールとするかということです。

実際、現在高校生である息子たちは、当初は私が描いていた英検取得スケジュールに乗っかって、英語力を伸ばしてきましたが、高校生になってからは、現実的に準1級へのゴール設定が無理であることがわかりました。高校生活に伴う日々のタスク、複数科目をやらなくてはならない大学受験の影響です。ただし、高校入学時までに英検2級相当の力をつけてきた息子たちをみる限りは、英語の成績は比較的安定していますし、英語に関してはストレスなく学習が続けられている感じです。

追記2

学習法を試行錯誤していて、娘が使っている単熟語集の例文からの抜粋で、英語例文全体とそれに対応するgoogle画像も載せてみます。日本という環境にいる場合、このように、画像の半分は勉強サイトのものになります。ちなみに、私のこだわりとしては、例文全体をググるということです。文章全体のイメージを感じたいのです。ただし、文章そのものを検索しているのではありません。もちろん、clothesだけを検索しているのではなく、clothes,   bought some clothes, at that shop, などと、諸々Googleのアルゴリズムまかせではありますが、そういうキーワード検索から得られる画像を眺めているということです。

彼はあの店で服を買った。He bought some clothes at that shop.

この文章、あまりに簡単すぎると言っては語弊がありますが、いい年した私にとっては、扱っている例文の内容があまりに退屈なものです。ここに、とても難しい問題が隠れていると感じました。ただでさえ苦痛を伴う学習でありながら、自分が興味のある分野のものでなければ、なおさら気分的にはネガティブに影響します。

私には差し迫った期日などありませんから、この辺は適当な思いつきですが、英検1級の例文もやってみました。いい感じです。

その飢餓によって、難民の大流出が起きた。The famine caused a mass exodus of refugees.

彼らの行動は甚だしい法律違反だ。Their actions are a flagrant violation of the law.

この化石は現代のウマの祖先であると特定されている。This fossil is identified as a precursor to modern horses.

アメリカに住んでいる場合には、ちょっと調べ物をするだけで、上記の画像が表示されるでしょう。このように、テキストの典型的な例文を使いながらも最新の画像を助けに、英単語を楽しく学習していくことができそうです。学習者(今回の記事の場合は、私の娘で小学6年生)の興味、学力に依存しますから、なんとも言えませんが、この手の手法も使いながら、英検準2級にとどまらず、英検2級、準1級などの英単熟語をどんどん覚えることができるのではないかと思いました。この程度のことは多くの人が気づいていて大した提案にはなりませんが、こういうのは意識していないと日々の学習に取り込むには至らないかもしれません。えてして、丸暗記になりがちですから…

追記3

私が当初描いていた英検取得スケジュールから遅れをとっていて、実は、来年の1月からは英検2級の勉強に取り掛かりたい気持ちがあるのです。具体的にいうと、英検準2級の試験をスキップして、英検2級を意識した学習に移るのもありではないかと思い始めています。リズムに乗ってくると、準2級も、2級も同じ調子で学べるでしょうし、英検の記事とは反対の提案になりますが、3級からいきなり2級を目指すような形もありだと思います。

1日平均15単熟語程度の学習計画ですが、現在取り組んでいる準2級の勉強は年内に終わる見込みです。また、具体的なテキストではなく頭の中にある大雑把な計算ですが、来年の1月から9月までは5〜2級の単熟語の学習(およびその他の学習)、そして10月からの半年をかけて過去問演習に取り組みます。あくまで中学1年生終了時での英検2級取得を目指すということです。また、どこまで娘が意識してくれるかはわかりませんが、画像を見ながらの例文暗唱を意識できるようになれば、英作文や、スピーキングにも応用できそうです。

山の神を目指して頑張ってもらいたいものです。

管理人より

ご投稿いただきありがとうございます。

英検の新設級については新聞でも取り上げられており、私も関心を持っていたところです。タイムリーに概要をまとめてくださり、感謝申し上げます。

学習が進むにつれて、進捗が鈍く感じる(学習時間を長くする必要がある)ことが多いです。これは英語に限った話ではないという印象ですが、英検についても級が進むにつれて合格に要する時間が長くなる傾向があるのでしょう。

話は変わりますが、私は高校時代に学年単位で英検2級を受けました。私は検定ものはこれまで受けたことがなく、初めての受検でした(ファーブル検定は幼少期に受けた記憶がありますが…、規模の大きいものは初めてです)。

英検準1級にも挑戦しようと思い、学校の図書館で過去問集を借りて勉強しました。ところが、単語が格段に難しさを増しており、歯が立たずに投げ出してしまった経験があります。

試験は自分に合わないと感じて、National Geographic誌を毎月読んだり、海外のニュースを聞いたりしてのんびり過ごしました。いずれもほとんど理解できていませんでしたが、日本にいながら本場の英語に触れる良い機会となりました。

大学入学後に英語を話す機会がありましたが、何も話せないことに気づき、自分に再び危機感を持ちました。ごく簡単な通訳のバイトをしたところ、日常会話は何とか大丈夫なレベルになりました。

上記のような、私のケースから考えると、英検準1級に届かず撤退してしまったのはモチベーションが足りなかったのが大きな要因だと思われます。ちょっとした好奇心での受検であり、受かっても落ちても大して影響はなかったため、対策にも身が入らなかったのでしょう。

今回の英検新設級については、大学入試より易し目のレベルということもあり、活用する学校も増えてきそうです。このような状況を見て、子どもたちは何を感じるのか。今後の動向に注目していきたいです。

最後に余談も。

英検の資料には、登山に例えた図が掲載されていますが、少し違うのではないかという印象を持っています。私からすると、英検2級までと準1級以降は、夏山と冬山、あるいはハイキングとクライミングほどの差があるように感じます。歩いていれば頂上に辿り着くという簡単な図式は違和感を感じました。

管理人より 2

追記いただきありがとうございます。

ご指摘のように、英検2級取得後は大学受験・大学入学と大きなイベントが続くケースが多いです。

また、大学入学後は次第にTOEFLやTOEICに移行する人が大半であり、ますます英検離れが進んでいる印象を受けます。

管理人より 3

さらに追記いただきありがとうございます。記事を更新しました。

Googleの画像検索は単語で行うことはありましたが、これまで例文で実行したことはなく、斬新な発想に目から鱗です。

英検1級の例文の方が正確に表示されていて面白いです。いや、それにしても記事中の英単語がなかなか分からず焦っております。

必要に迫られていない学習(進級や仕事とは無関係な分野)については、私もモチベーションの維持がとても難しく感じています。

英語学習でいうと、私が大学生の頃はYouTubeも活用していました。

個人的に、理解しやすくて日常会話の勉強にもなったのは、Paoloさんのチャンネルです。
https://www.youtube.com/@PaolofromTOKYO

すでに知っている日本を舞台にしているため、雰囲気で理解できます。

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数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

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