【必読】灘&東大|入試直前期の過ごし方を振り返った

~夢を実現するために~

ガクさん
サイト運営者
東大院生です。独学で灘・東大に合格しました。数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

学心のお知らせ|管理人が直接指導

小さな教室を作りました。

「点数」にできない力を、
子どもたちはたくさん持っています。

代表が全科目を指導。
一人ひとりの特性に合わせて「自立(自律)して学ぶ子ども」を育成します。

子どもたちが「学心」で学んで、
教室を出るときには、新しい世界が目の前に広がっているような、
そんな体験をして欲しいのです。

私と一緒に学びたい子どもたち、大募集です!

教室の風景

小学生〜高校生が同じ空間で、自分の夢に向かって励んでいます。
地元の子どもたちから、灘中・灘高・オリンピック志望者まで在籍。
知的な興奮と歓びが漂う、集中して学べる環境です。

読者様よりご寄稿いただきました。

目次

「灘校物語」ヤダ君の夢

以前、和田秀樹氏の「灘校物語」に関するエッセイ(https://nadatodai.com/contribution-2202/)を書きました。そのエッセイの中で私の読後の感想として、ヤダ君を成功に導いた「受験テクニック」は、「やり遂げる力」や「理解する力」に支えられていたのではないだろうかと考えて、以下の図を作成しました。その後何度か回想してみましたが、「灘校物語」に出てくる数々のヤダ君の「夢」をこの図のどこに位置するのだろうかとの疑問が湧いてきたのです。

ピラミッドの底辺に位置する「やり遂げる力」の下に、さらに「夢」を付け足してもみましたが、どうも私のイメージとはかけ離れているのでした。夢というのは儚いものという気がしてならないのです。時にはつらくも感じる日々の学習を「儚いもの」が下支えできるはずがありません。だからと言って、夢がない状況で、日々の学習を頑張るモチベーションをどのように維持するのでしょうか?そこで、私は、夢を雲に例えようと思いました。ちなみに、ヤダ君の夢は、小説家、政治家 アメリカ留学、弁護士、映画監督などと移り変わっていきます。

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雲を掴むような話

雲は、その形状で10種類(左の図)に分類されるそうですが、これらを眺めていると、私たちを奮い立たせてくれる雲が存在するではありませんか。積乱雲です。その積乱雲を眺めてみるとさらにイメージが膨らみました。夢を叶え雷神になった将来の自分が、現在の自分を叱咤激励している図(右の図)のように見えるのです。「夢を叶えたければ、具体的な計画を立て、日々タスクを実行せよ。でなければ、私は消えますよ。」と言っているようです。

具体的なゴールへと切り替える

まずは、漠然とした夢から具体的なゴールへとトランスレイトしなくてはなりません。架空の話ですが、アナウンサーになるという夢があったとしたら、具体的な方法論は何でしょうか?あまりにもの狭き門なので、まさしく雲を掴むような話です。何をどうしたら良いのかわからないという人は多いと思います。特に下調べをせずに書き綴ってみますが、アナウンサーそのものに直結するものと、アナウンサーの周辺をイメージしてみました。(1) 本の朗読、(2) オリンピックの実況、(3) 天気予報士、(4) 手話通訳、(5) 語学力・・・天気を勉強するなら、10種類の雲の形を覚えて・・・・・・と書いてみると、少しは具体性が出てくるものです。

受験生のためのサイトですので、次には、受験に即して書いていきます。高校入試を控える受験生にとって、大学受験は少し遠い存在です。「日々の勉強は大学受験のための勉強である」と理解していたとしても、気持ちがついてくるとは限りません。そこで私たちは、「大学受験を見据えつつも、高校入試というイベントを利用し、モチベーションを高めていく」という考え方で取り組みました。そのように考えることで、少しは具体性がでてくるものです。私の子供を例に続けますが、数ヶ月後に公立高校入試を控えた時の話です。その時点で、ほぼ確実に合格できる実力はついていたと思います。言い換えれば、合格確率99.999%です。ですので、この中学3年の秋の時点で大学入試の方へ軸足を移すことは正しい選択であると、頭では理解できます。しかし、中高一貫校ではない中、一人そのような気持ちで、大学受験のための勉強に邁進することは難しかったのではないかと考えています。

自己推薦入試(前期)で受かってしまえば、一般入試(後期)の人たちに比して、1ヶ月ほどの時間を得します。その前期試験に向けて、1点でも多くの点数を取るべく、内申点も稼いでいかなければなりません。大学受験を見据えつつ、ある意味ライバルを出し抜くようなものは何か?そんなことを親子で考えたりもしました。そして、話は、英検、数検、漢検とつながっていくのです。ガク氏の前で数学の話を書くのは少々気が引けますが、数検準2級の出題範囲は、主に、中3の範囲と高校数学IAの範囲です。「大学受験を見据え、高校入試に向けて、高校数学IAのチャート式をやる」というユニークで具体的なゴールが見えてきました。

小さな山から攻略してみる

大昔のことを振り返ってみると、私の記憶には黄チャートがありました。妻は、青チャートとのつらい格闘の記憶だそうです。ネットに転がっている書評も参考にいろいろ考えましたが、黄色と青色で悩むぐらいなら、まずは白チャートをさせてみたら良いだろうとの結論がでました。小さな山から攻略しようとの話です。数検の試験日まで、1~2ヶ月程度の準備期間しかありませんでしたので、白チャートの例題しかやれていなかったはずですが、結果は合格です。高校に入った今、青チャートで挫折はしていないようなので、まずまず良い方法だったと言えるでしょう。

余談 ポケモンを通じてカタカナを習得

我が子が幼稚園〜小学生低学年の頃のエピソードです。私自身が我が子のポケモングッズにお金をつぎ込まずとも、親戚からのプレゼントなどで、この手のグッズは徐々に溜まっていくものです。誕生日プレンゼントでもらった攻略本を息子が一心不乱に読んでいたことを思い出します。大学受験本の赤本のような、ちょっと分厚めの本で、内容は少々難解ですし、登場するキャラクターはすべてカタカナです。まさに、好きこそ物の上手なれのようで、勝手に文字を覚えていったような気がします。その当時、本体もソフトも我が家には存在しなかったのですが…

管理人より

いつも素晴らしいご寄稿に感謝申し上げます。

将来の夢の話から現実的な受験との向き合い方まで、まさしく春にふさわしい投稿です。ご自身の経験や教育方針も網羅されており、読者の皆様のご参考になる点が満載です。

モチベーションの維持について言及されていましたが、なかなか難しいテーマです。先日、大学院生が集まるオンラインディスカッションに参加しました。私のグループはモチベーション維持についても議論しました。論文の目標投稿本数を設定して、それに向けて頑張る。学会発表のスライド作成に凝ってみる。研究室内外で意見を聞いて自分の研究を客観的に俯瞰する。さまざまなアイデアが出されました。

私はどうでしょう。幼少期の頃から好きだった分野で研究できているので、特に不満はありませんが、このまま続けても誰の役に立つのだろうかと不安になることがあります。不安に覆われるとモチベーションは減衰します。ごまかすようにして山に登ったり、自転車で遠出したりします。身体を動かせば気分も紛れてまた頑張ろうかと思えてくるのです。

ついでに、幼少期の話も。

小中学生の頃の私は、心から勉強を楽しんでいましたので、モチベーションを気にしたことはありませんでした。学ぶにつれて世界が広がるように感じていました。いまから振り返っても輝くような日々でした。

大学受験の頃は、受験勉強が退屈になってしまい、半ば惰性で続けていました。学習内容が抽象的で実学から離れたように感じたのもありますが、解法の暗記で受験対策できることに気づいてしまい面白みに欠けてきました。やっぱり自分には試験とか受験は合わないです。競争とか選抜も嫌いです。早く大学に進んで専門分野を学びたいという気持ちばかり膨らみ、もどかしい日々でした。

ときどき考えるのですが、もし私が受験とは全く縁のない世界で生きていたならどのような生活をしていたのでしょう。

毎日、本を読んで…。畑を耕したり、生き物の世話をしたり。きっとそういう生活でしょう。そんな人生も悪くはないと思うのです。

などと書いてしまいましたが、受験のおかげで勉強も進みましたし、得るものも多かったです。田舎の虫とり少年だった私も少しは要領良くなりました。受験したからこそ出会えた人もたくさんいます。研究環境・学習環境も素晴らしいです。言い古された言葉ですが、夢を実現する上で受験は重要なイベントです。

どうせ取り組むなら楽しむしかない。読者の皆様も全力を尽くしてください。

チャート式数学

管理人から余談です。

黄チャートは私が入った中学で、青チャートは灘高で使っていました。問題が多いですので、目標のレベルに応じて絞って演習するといった使い方です。灘では、宿題は最小限にという指導方針のもと、典型的な問題のみ自宅で復習するようにと伝えられました。

チャート式とフォーカスゴールドはよく比較されますが、どちらでも良いです。灘では数学1A, 2Bはフォーカスゴールド、数学3は青チャートを使っていました。個人的には青チャートが好みです。

デザインが一新されました。

受験体験記も募集中です

受験シーズンも終盤です。

読者の皆さま、ご自身の受験体験記を投稿しませんか?

中学生、高校生も大歓迎です。

自分の体験を文章で残したい、他の読者にこれだけは伝えたい…。

以下のページをご参照の上、ご寄稿ください。

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この記事を書いた人

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数学オリンピックで2回の受賞歴があります。

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