【灘高英語】ゼロから始めて学年2位を取るまで|3年間の全記録と、あの日の確信

試験開始の瞬間
問題用紙を開いた瞬間、「これは知っている」と思った。
長文読解があって、段落整序があって、自由英作文がある。東大英語とほぼ同じ形式だった。
入試直前の数ヶ月、僕は灘高の過去問と並行して東大の英語を解き続けていた。理由は単純で、やることがなくなって家にあった赤本を開いただけだ。それが本番で活きた。
「灘高の受験生で、東大英語を解いている人は他にいないだろう」
おごりかもしれない。でも、その確信を持って答案を書いた。緊張も焦りもなかった。自分の過去最高のパフォーマンスが出せたと、今でも思っている。
結果は83点。最高点は87点で、帰国子女の同期だった。西日本では1位か2位だったと思う。
中学からゼロで始めた英語で、なぜそこまで届いたのか。3年間の全記録を話す。
英語だけが、できなかった
中1の最初の中間テスト。数学・理科・その他の教科はほぼ満点だった。
英語だけ60点に届かなかった。
「まあ、最初だから」と思って期末テストに向けて対策した。頑張った。でも点数はまた振るわなかった。そして居残りをさせられた。
あれだけ努力したのに、なぜ結果が出ないのか。そもそも自分の努力は正しかったのか。英語が理解できているのかどうかさえ、わからなくなってきた。
心が折れかけた。
それでも続けようと思えたのは、負けず嫌いという性格と、「勉強ができない自分」が想像できなかったからだ。英語以外の教科は好調だった。学習能力はあるはずだ。英語も頑張れば必ず伸びる——そう信じることにした。
夏休みを、英作文で埋めた
中1の夏休み、ノートを英作文で埋め尽くした。
学校で配られた英作文プリントを全てゼロから解き直し、父に丸つけだけしてもらった。間違えた問題は、どこが違うか自分で考えて解き直す。それを正解するまで繰り返す。
毎日、数時間。起きている時間のほぼ全てを英語に充てた。ノートは6〜7冊分になった。
9月の実力テスト。難度が上がっていたにもかかわらず、1点しか失わなかった。学年首位に立った。
英語に全勉強時間の半分を捧げた理由
灘高合格を目指すと決めてから、英語に全勉強時間の半分近くを充てた。
理由は明確だ。数学が得意な受験生が集まる灘高入試において、英語で差をつけられるかどうかが勝負になるからだ。
学校の行き帰りの電車内でも常に英語を聞いていた。夏は朝4時に起きて勉強することもあった。
中3の秋、私立中学から地元の公立中学に転校した。私立の膨大な課題と往復3時間の通学時間が、自分の勉強時間を圧迫していた。転校してから、灘高対策に集中できるようになった。その直後の駿台模試で、英語単体で西日本1〜2位の成績が出た。
同期の帰国子女の話
38名の入学者のうち、3名は英語がネイティブレベルの帰国子女だった。
そのうちの1人と、特に仲が良かった。お互いの家に泊まりに行くほどの友人だ。
彼は国連英検の最上級(特A級)に合格しており、ハーバード・MIT・イェールなどの海外有名大学も受験していた。
印象に残っているのは、国連英検の直前の勉強法だ。英語の辞書をAから順番に、見出し語を片端から覚えていくのだという。
「そんな努力の仕方があるのか」と思った。
灘高の同期はそういう人間が多かった。普通の努力を超えた努力をしている人が集まっていた。それが刺激になった。
英語の授業で隣の席になったとき、一緒に会話する場面もあった。彼の英語は本物だった。ネイティブとの差を感じながら、それでも「入試では自分も戦えた」という事実が、その後の自信になった。
センター試験から東大英語へ
中2の冬、センター試験の英語を時間無制限で解いたら9割を超えた。
「単語さえわかれば意外と解ける」というのが正直な感想だった。灘高の合格ラインには、このレベルが一つの目安になる。
そこから先は、大学受験用の問題集に移行した。高校受験の枠にこだわらず、難しい文章・長い文章に慣れ続けた。
入試直前期、東大の英語を解き始めた。難しかったが、解説を読み込むことで自信に変えていった。
そして本番。問題用紙を開いた瞬間の「知っている」という感覚。あれは、東大英語と向き合い続けた時間が作ってくれたものだった。
3年間の進捗まとめ
| 時期 | 進捗 |
|---|---|
| 小6冬 | 英語学習開始(アルファベットから) |
| 中1春 | 学力は学年下位30%。他教科はほぼ満点 |
| 中1夏 | 英作文を猛特訓。ノート6〜7冊分を英訳で埋める |
| 中1秋 | 学年首位を取る |
| 中1冬 | 中2全範囲の先取り完了 |
| 中2夏 | 中3以降の学習完了。英単語を徹底強化 |
| 中2冬 | センター試験を時間無制限で9割超え |
| 中3春 | 大学入試基礎レベルの文法・英作文を特訓 |
| 中3夏 | 大学入試基礎レベルの長文読解を特訓 |
| 中3秋 | 公立中学に転校。駿台模試で西日本英語1〜2位 |
| 中3冬 | 灘高過去問15年分を繰り返し解く |
| 入試直前 | 東大過去問5年分を解説付きで解く |
| 本番 | 83点(学年2位)。過去最高のパフォーマンス |
最後に
英語は、ゼロから始めても間に合う。
僕がその証拠だ。
ただし、正しい方向に、十分な量をやらなければならない。何をどの順番でやるか——その具体的な教材と使い方は、以下の記事にまとめている。
→ [【灘高合格への英語】独学で使った問題集・参考書を全て公開|レベル別ロードマップ]
灘高合格に向けてすべきこと


教科別勉強法




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雑記(読み物)









コメント
コメント一覧 (5件)
ガク先生
こんにちは
今中学1年生の段階で英語と数学をどれくらいまで進めようか迷っています。
ガク先生は英語と数学を1年生の間にどれぐらいまで進めていたのか教えて頂けないでしょうか。参考にさせていただきたいと思います。
宜しくお願い致します。
小羽田さま
こんにちは!
お久しぶりです!やっと秋が深まってきましたね。
進捗について記事にまとめてみました。
↓まずは英語から。
https://nadatodai.com/nada-progress-english/
数学含め、他の教科も記事にしていきますね!
他にも聞きたいことありましたら、どんどんコメントお寄せください。
それでは、夢に向かって頑張って!!
ガク
ガク様
こんにちは
中1の息子が現在、灘高校を目指していまして、今は数学オリンピックの過去問や英語を勉強しているのですが、数学オリンピックの過去問が難しすぎて一問も解けないそうです。結局どんな勉強をしたら数学オリンピックなどの難しい問題を解けるようになるんですかね?ぜひ教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
数学オリンピックは高校生以下を対象としており、参加者の大半は高校1-2年生です。中学1年生にとってはあまりに難しすぎると思います。
まずは、中学生以下対象のジュニア数学オリンピックの過去問集などに取り組む良いと思います。ジュニア数学オリンピック過去問集は、過去問だけでなく例題や分野解説が充実しているため、最初の一冊として最適です。数オリ関連の書籍のなかで最も秀逸な教材だと思います。灘高受験対策としても極めて有効です。
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ほかには、東京出版の「中高一貫の数学」も要点が簡潔にまとめられており、おすすめです。レベルは非常に高いです。
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これらの教材で数学特有の思考力を磨くと良いと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
こんにちわ
中2の学生です。
今灘高校を目指しているのですが英語の演習などはどう言ったものが良いでしょうか?
演習にはセンター試験の問題と上級問題集を使おうと思っているのですがその方に使った方が良いものはありますか?