灘卒東大生の幼少期|どこにでもいる虫とり少年が勉強に目覚めた
こんにちは、野原を駆け回っていたガクです。
ごく普通の虫とり少年でした。
将来はファーブルみたいになりたいなと思っていました。
小学校の卒業文集も「昆虫を研究したい」と書いていました。
朝から夕方までずっと網を振り回して、炎天下の地面に這いつくばってアリの巣の観察をしていました。
それがどういうわけか、受験の世界へと迷い込んでしまうのですね。
人生わからないものです。
序章
どこにでもいるような少年だった。
元気いっぱいに野原を駆け回って、
流れゆく雲に自分の思いを乗せて、
風にたなびいた草木に声をかけて、
はるか遠くのお天道様に挨拶する。
およそ受験とは隔絶された世界で、
好きな自然に囲まれて生きたいな。
そう思っていた少年が目を覚ました。
詩人ガク
虫とりに明け暮れた子ども
はい、たまには散文、いかがでしょうか?
私は一人っ子でした。
しかも近所に同世代がおらず、おじいさんおばあさんばかり住んでいました笑。
すぐそばに遊んでくれる人がいないんですね。
幼稚園の友達とはよく遊びましたが毎日とはいきません。
そこでお友達を探すことにしました。
最初の頃は絵本や紙芝居の登場人物でした。
母が熱心に読み聞かせをしてくれたので寂しくはありません。
でも、触ったりできないんですね。2次元の世界だから。
そこで実体のあるお友達を探すことにします。
すぐに見つかりました。
それが虫でした。
毎日新しいお友達を探しにいきます。
すぐにはわからないので、家に持ち帰って図鑑に聞いてみます。
こうして毎日毎日お友達を増やしました。
次は、お友達のためにおうちを作ろうということで、虫の世話までします。
そして次は、お友達の子どもも増やして…。
そしてそして、旅行先でもお友達をつかまえて…。
……。
…。
よく親が耐えてくれました。
むしろ図鑑やファーブル昆虫記を買ってくるものですから、助長されました。
家の中は虫だらけ。
頭の中も虫でいっぱい。
食事中も虫のことばかり考えていました。
こうして、私は学校一の虫とり少年に育ったのです。
勉強に目覚めた理由
結論から言います。
虫とり少年だった自分が勉強に目覚めた理由は、
- 新しい世界が見たかったから
です。
小さい頃から勉強は続けていました。
本好きの親に連れられて書店に足を運んでいるうちに、子ども向け教材などにも興味が湧いてしまって
- 父ちゃん、計算ドリル欲しい
と言ったのが始まりです。
それ以来、(おそらく誰よりも多くの)教材を入手して解くようになりました。
最初に使っていた教材は
- 問題を解く
- シールを貼る
- 最後のページまで解くと絵が完成する
という仕組みになっていました。
これが楽しくて仕方がありませんでした。
早く絵を完成させたくて、どんどん問題を解いていきました。
これを続けているうちに変化に気づくんですね。
- あれ、世界が変わってきたぞ
そうなんです。
自分が努力すればするほど、成長していることに気づいたんです。
学校ではそろばんを習っている子に計算スピードで追いつくことができました。
テストは誰よりも早く解くことができました。
教科書の内容は説明を受けなくても理解できるようになりました。
毎朝の食卓に置かれている新聞の見出しが理解できるようになりました。
父の書棚に並んでいる本の著者とお友達になることができました。
- どんどんできることが増えていった
のです。
これはもう、快感でした。
- 頑張って勉強する
- 思考力が身につく
- 世界の見方が変わる
- つまり新しい世界が見える
- もっと新しい世界を見たくで頑張る
- さらに力がつく
この好循環に足を踏み入れたんですね。
それ以降、のめり込むように勉強していきました。
大学に入ってから本格的な登山を始めましたが、これも同じ理由です。
技術を習得すればするほど、今まで到達できなかったところに行けます。
誰も見たことがないような景色、世界が広がっています。
それに魅了されて、圧倒されて毎週末(アホみたいに)山に登るんですね。
私にとって山に登る理由は、「そこに山があるから」ではなくて、
- 新しい世界が見たいから
です。
山に限らず、筋トレも自転車もこれが大きなモチベーションになっています。
断言できます。
勉強したら虫とりが楽しくなった
これまで話してきたように、
小学生の頃に私が熱中していたのは、
- 虫とり
- 勉強
この2つです。
全く別物です。
あるとき無関係な2つが、互いに好影響を及ぼすことに気づきました。
説明するとこうなります。
- 虫のことをもっと知りたいと思う
- 図書館に行って本を借りる
- 内容が難しくて理解できない
- 日頃の勉強によって漢字が読める、数字に強くなる
- 借りた本がなんとなく理解できるようになる
- もっと虫について詳しくなりたいと思う
- 日頃の勉強を続ける
- 難しい本がさらに読みやすくなる
この繰り返しだったのです。
これに気づいた私は本当にうれしくてすぐに両親に報告しました。
- 「当たり前やんけ」
とは言わないですよ。もちろん。
新しい本を買ってきてくれるんですね。
ますますやる気が湧いてきました。
最高の両親です。
まとめ 「好き・得意」を伸ばした両親
私の親は出世欲がありませんでした。
ですから子どもにも期待を押し付けることはありませんでした。
私は難産だったようですから、
- 元気に育ってくれればそれで幸せ
だといつも聞かされていました。
そして、
- 子どもが好きなことを褒めて伸ばしたい
というのが子育て方針のようでした。
だから私は素直に自分の好きなことを思う存分にやりました。
わがままかもしれませんが、それで家族みんながハッピーになればいいんです。
幸せってこういうことですよね?
それでは!
受験まみれの私
コメント