頭が痛い英作文対策
頭が痛い英作文対策
英検3級の英作文の対策について書いてみます。当初から想定していたことですが、英検4級ホルダーの小5の娘にとって、英作文は全く歯が立ちません。上の兄弟の学習を振り返りながら、対策を考えてみます。
上の兄弟の英語学習の軌跡と比較
現在高校生長男(中学入学後に英語学習スタート)
- 英検4級(すらら英語など)
- 英検3級(最高水準特進問題集英語1年2年3年)(過去問数回分)
- 英検準2級(旺文社ネットドリル準2級)
- 英検2級(英検過去問20回分、英作文はバイリンガルによる添削、さらに添削後の英文の読み上げ音声を作成してもらい、その英文を暗唱)
- 英検準1級(十分量の過去問を一度はやったはずであるが、今のところ受験は未定)
現在中学生次男(小学校6年生1月に英語学習スタート)
- 英検4級(すらら英語など)
- 英検3級(過去問数回分)
- 英検準2級(過去問数回分、英作文はバイリンガルによる添削)
- 英検2級(1次試験合格)(パス単、過去問数回分、英作文はバイリンガルによる添削)
両者とも進学塾(シリウス発展編Vol3, Vital3000などを使用)にも通っていたので、英検3級なら、親が面倒を見なくても大丈夫だったようです。
英検準2級、2級はどうでしょうか?次男は長男に比べ、明らかに、英作文対策が少ないように思いましたが、最終的な結果をみる限りは、合格基準を軽くクリアしている感じでした。
採点基準はゆるく、典型的なエッセイの流れを覚えてさえいれば、あとはスペルミスに気をつけながら平易な文章を作成していけば良いだけなのかもしれません。
技術的な話をすると、「すらら英語」(ネット教材)で、英単語の並べ替えのクイズを、何度も何度も繰り返し行い、英語の文型を自然と身につけていったことは重要なポイントだったような気がします。(本人達の意識のレベルには無いようですが・・・)
以上、振り返りです。
現在小学生娘の場合
- 英検5級(対策:英検過去問など)
- 英検4級(対策:英検過去問など)
- 英検3級受験予定(対策:PROGRESS IN ENGLISH BOOK1、英検過去問)
結局のところ、「スペルミスに気をつけながら平易な文章を作成していく能力」をどのようにつけていくか、という話になってしまいますね!?
英語の文型は、「PROGRESS IN ENGLISH」でも学習できます。ネット(すらら英語)と紙ベース(PROGRESS IN ENGLISH)の違いはありますが、大丈夫でしょう!?
エピソード記憶を味方につける
Which do you like better, staying at home or playing outside?
と言う問題が出されたとして、
解答例を暗記すれば良いんだよ!と、現時点では、頭ごなしにこのようには指導するつもりはありません。やはり、本当に自分が言いたいことを英語で表現できるようになってもらいたいものです。
ちなみに、娘は、家の方が良いそうで、理由を聞くと、静かだし、ソファーに座れるし、本を読めるし、音楽を聞けるし・・・と言い出しました。
私は、タイトルのごとく、頭が痛くなりそうでした。頭が痛い理由は、日本語ですら、まともな文章になっていないのですから。ただし、感情がこもった文章なら記憶にも残りやすいことでしょう。
さて、規定のワード数内で、私が、頑張って書いてみました。
I like staying at home better. This is because it is quiet there. Also, I can read books and listen to music on a sofa. This is my favorite way to spend time at home.
合格基準はクリアしているでしょうが、仮に、上記のバイリンガルに添削をお願いをすると、必ずや、訂正を食うと思います。
精読をする
私の経験から何かアドバイスできないかと、過去を思い返してみました。英語で書かれた大量の学術誌を、何度も何度も音読したものです。理解を深めるために、独り言のように音読をし、時には、自分自身のプレゼンを意識しながら、大きな声で音読をしつつ、たくさんの論文を読み漁るのです。ただし、英検の場合、英作文を正しく書きあげることが目的ですから、音読後には、実際に書いてみる必要もあるでしょう。
参考までにですが、「書き写しは、精読の最たるもの」だと、斎藤孝氏は言っておられるようです。(https://studyhacker.net/seidoku-kakiutsushi)
英検3級 英作文特訓
問題文に対して、自分の意見を表明し、理由を2つ述べる。単語数は20〜35。
解き方
- 最初のセンテンスは、問題文に対して、どちらか自分の意見を表明するだけ。
- その後、I have two reasons.と続ける。
- さらに、First, 〜、Second, 〜と続ける。
という解答スタイルが一般的。
理由を2つ述べないといけないので、上記スタイルがわかりやすい。
面白くはないが、わかりやすいのは事実。
仮に下記の問題があったとします。
問題
あなたは、りんごが好きですか、それとも、みかんが好きですか?
解答
わたしは、りんごが好きです。
理由は2つあります。
1つ目は、美味しいからです。
2つ目は、あまいからです。
極端な話、こんな解答でも合格点はもらえるのではないかと・・・
専門的な論理展開が必要なのではありませんからね。
さて、本日も、小五の娘と一緒に英作文を考えてみました。
(問題)
Which do you like better, talking with your friends or talking with your family?
友達を選んだとして、どのように理由を2つ創作するのか?
- 登場人物を2人(友達Aはクレバーで、友達Bは面白い奴で、など)
- 話題を2つ(テレビの話、学校での外遊び、など)
- 自分の感情を2つ(楽しい、幸せになる、など)
(解答)
I like talking with my friends better.
I have two reasons.
First, we can enjoy talking about our original anime characters.
Second, while talking with my friends, I become really happy.
(全部で31単語)
あとは、何度も音読し、何度も書き写すことは大事でしょう。
英文読み上げのWebサイトで良いと思ったものを2つ上げておきます。
- google翻訳のスピーカーのアイコン
- ナチュラルリーダー(https://www.naturalreaders.com/online/)
まとめ
大量の英作文を心をこめて書き上げ、質の高い添削をしてもらい、精読をする
余談 理想の国語教科書
自宅の子供部屋にあった斎藤孝氏の本で、「理想の国語教科書」というものを発見しました。私の妻が子供達のために購入したものです。
「あとがき」からの抜粋ですが、
「現行の小学校国語教科書は、私の見るところではあまりに薄い。ものごとの上達には量の蓄積が重要だ。質の高いものを大量に。子供は巨大な胃腸をもっている。」
「灘高志望の中1」さんの一助になれば幸いです。
余談2 高校入試 自由英作文の試験を終えた息子に改めて助言した内容
- そもそも入試本番の英作文のテーマを予測するのは不可能。
- ただし、数十回分の過去問(英検、入試過去問)などを利用し、幅広いテーマで様々な表現を使って書き上げ、最終的に暗記しておいくことは有効である。
- 本番でそっくり問題がでないにしても、暗記した表現を使ってどうにか形にはなるものである。
- 今後2年間かけて、英検準1級合格レベルまで持っていく。
繰り返しにはなりますが、予測するものではないと考えています。しかし、数少ないチャンスは大切にし、表現等をストックしてもらいたいところです。例えば、A高校で出題された英作文の解答を、受験後に自宅で再現し、誰かに添削してもらう、ということです。予測できないからこそ、「目の前の英作文」をものにしていくのは有効ではないでしょうか。
結果論にはなりますが、我が家の環境でできることとして、最高水準特進問題集の自由英作文の13題、英検2級過去問数十回分の自由英作文を、完璧なものにしておけば、A高校でもB高校でも、とんでもなくクオリティの高い解答ができたのではないかと感じました。
さて、言うまでもなく、受験の最終ゴールは3年後の大学入試でしょう。今後も暖かく見守るつもりです・・・
管理人より
ご投稿ありがとうございます。
毎度のことながら教材とその使用感を詳述くださり、ありがとうございます。
私自身の英語学習を振り返っても、単に英語問題集を解くだけでは英語は全く伸びず悩んでいましたが、学校の英作文プリントに集中的に取り組んでから一気に効果が現れました。
いったん英語の素地(基本)が出来上がると、あとは問題集でも多読でもスムーズに吸収し、成長に繋げることができました。
英語の蓄積(インプットおよびアウトプット)がある基準を越えるまでひたすら練習するのが良いように思います。この点では、英語学習はスキーや自転車の練習と似ていると感じます。
とはいえ、勘(語学力)をkeepするのは大変で、私はすっかり話せなくなり危機感を抱いています。英語話者と日常的に会話しないと、英語音声を聴く(インプット)だけではどうにもなりません。
管理人より2
英作特訓の追記、ありがとうございます。
末尾にご紹介いただいた、ナチュラルリーダー(https://www.naturalreaders.com/online/)は面白いですね。私もさっそく試してみましたが、予想以上にナチュラルでした。
近年は音声合成の技術が進んでおり、ストレスなく聞けて素晴らしいです。
周りの大学同期は論文をソフトを使って音読させていました。この方法だと食事や家事、移動中にも作業できて都合が良いそうです(Microsoft Wordなどでも十分に使えます)。
管理人より3
私は受験前に、得意な(スラスラと書ける)フレーズ(言い回し)をいくつか用意していました。
英語に長けた人からすれば非難轟々かもしれませんが、見た目だけでも格好良く見せるためです。
いろんなテーマについて、フレーズを組み合わせながら演習して対策しましたが、効果抜群だったと感じています。
ぜひ、アウトプット(英作)を増やしながら、力を磨いてください。
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