【塾なし中学受験】難関私立中学合格への7つの戦略|自宅学習向けおすすめ市販参考書・問題集を一挙紹介【受験生】【小学5・6学年向け】
対応レベル|自宅学習・独学者向け
この記事では、中学受験のトップレベルを独学で目指す家庭を想定しています。
自己紹介
簡単に自己紹介しておきます。
私の自己紹介
小6の1年間を除いて、すべて独学で取り組む
東大寺・西大和・洛星…など、各府県のトップ6校に合格
*灘中は日程の都合上、受験していませんでした(灘は地理的にも遠く、全く眼中になかったため、仮に受けたとしても合格は厳しかったと予想します)。
→考えが変わって高校から入りました。
家庭の特徴
当初は受験反対でした。
早期教育を行わず、自然の中で伸び伸びと育ててくれました。
でも、私が無理を言って受験してしまいました。ごめんなさい。
私の家庭の特徴
父:教育者。教材はかなり詳しい。勉強はいっさい強制しない。
母:勉強はノータッチ。料理好き。
教材は、父が選んでくれました。
別に解かなくてもいいけど、興味あったらどうぞ。という感じでした。
本記事の構成
以下の順序でご説明していきます。
- まずやること
- 日々の学習のコツ
- 教材、出版社の特徴
- 教科別おすすめ参考書・問題集とその使い方
- 勉強効率を倍増させるおすすめアイテム
- 親の心構え、子どもへの接し方
- 塾、家庭教師との付き合い方(模試の受け方)
どうぞ、最後までご覧ください。
最後にいちばん大切なことを書いています。
まず、やること
有名な塾から、「合格体験記」を入手してください。
これが合格への第一歩です。
みんながどのような受験対策をしてきたのか。
つまづきポイントはどこなのか。
これをしっかりと抑えます。
合格体験記を核として、自分の学習スタイルを築いていくのです。
追記
合格体験記をもらったからといって、入塾する必要はありません。
個人情報を渡してしまうため、しつこいほどDM・電話・手紙が来ますが、すべて無視してOK。
追記2
語弊がありますが、塾は子どもと親を洗脳することによって合格可能性を高めることが多いです。そして、洗脳されたほうが合格できます。疑念を抱かず、塾と先生を信じたほうが勉強が捗るという意味です。合格体験記はあくまでも参考の一つに留めておきましょう。読んで不安になるのなら、捨てましょう。モチベが湧いてくるのなら、定期的に読みましょう。
中学入試合格に向けた独学スケジュール|日々の学習
結論から言います。
おすすめの勉強方法は以下の通りです。
おすすめの勉強スタイル
起床後:計算・語彙特訓
夕〜夜:問題演習
就寝前:1日の復習、翌日の計画
実際に私が行っていた勉強スタイルです。
とても理にかなっているので、メモして机の前に貼っておいてください。
順番に説明していきます。
毎朝の特訓|一気に力が伸びた
是非とも、皆さんに実践してもらいたいです。
効果は次の通りです。
毎朝特訓の効果
特訓前:思考力は十分にあるが即戦力が足りず、点数の取りこぼしが多い
特訓後:ケアレスミスがなくなりスピードが向上して、完答できるようになった
私は毎朝の計算特訓・語彙特訓で一気に成績が伸びました。
小6から大きな塾に入ったのですが、即戦力に乏しいことがわかりました。
これまで行ってきた独学で思考力は十分に身についていたのですが、スピードが足りません。
また、暗記系もしていなかったため、ダメダメでした。
そこで、父と話し合って、毎朝特訓することにしました。
結果、一気に伸びました。
塾の先生もびっくりしていました。
関西では2番目に難しいと言われている、東大寺学園も合格圏に入りました。
追記
コツは毎日やること、時間を計って取り組むことです。
問題演習|ガシガシ解いていく
夕方〜夜はひたすら問題演習を行っていました。
丸つけは父にしてもらっていました。
わからない問題は父と一緒に考えました。
徐々に、父より私のほうが問題を解けるようになってきて、嬉しかったのを覚えています。
追記
父:「ガク、すごいな。父さん、降参した」
私:(この言葉が嬉しくて頑張ってるんやで)
就寝前の復習でもう一押し
これ、大事です。
睡眠は記憶定着に有効です。
就寝前に1日の総復習を行うことで、一段と学力が身に付きます。
追記
後ほど紹介する「メモリーチェック」を使って親子で楽しく取り組むのが理想です。
風呂上がりにリラックスしながら、問題を出し合うのが良いと思います。
各教材の使い分け|出版社によって得意不得意がある
私は次のように使い分けていました(一部2021年版同等教材に修正しています)。
メイン:四谷大塚
算数演習:東京出版
国語演習:出口式
毎朝の特訓(計算・語彙):日能研
要点チェック(理科・社会):日能研
暗記カード:サピックス、東京出版、シグマベスト
参考書:自由自在(標準)、応用自在(発展)
順番に解説していきましょう。
メイン教材|四谷大塚
メインは四谷大塚の予習シリーズです。
価格が攻めていますが、塾に行くことを考えると安いものです。
追記
私は四谷大塚に魅せられて、副教材も全て購入しました。全て消化しましたが、無駄だったかも。
算数|東京出版
算数と言えば東京出版です。
執筆陣は数学科出身のプロが勢揃いです。
その辺の塾講師とはレベルが違います。
東京出版の魅力は、解説がどこよりも素晴らしいこと。
一つの問題に対して、あらゆる角度から眺めています。別解も豊富で算数の演習教材としては秀逸です。
以下の教材がおすすめです。
すべて購入必須です(私も使っていました。)。
- 秘伝の算数
- プラスワン問題集
- 必勝手筋
秘伝の算数
購入したら、まず見て欲しい箇所があります。
解説です。
文体が素晴らしいです。
「〜だよね」「〜とすればOKだ!」などと話し言葉で書かれています。
個人的には、この解説を読むのが好きでした。
じっくり読み込んで、自分のものにしました。
その結果、多面的に問題を見る力が身に付きました。
プラスワン問題集
大手の進学塾でも採用されている演習用教材です。
解説が問題の2倍のページ数あります。
これをやり込めば、合格間違いなしです。
私は問題ページを全てコピーしていつも持ち歩いていました。
重要な問題は解説もコピーしました。
まさにボロボロになるまで使い込みました。
追記
余力があればステップアップ演習もおすすめです。問題と解説が別れていませんが、数学書では一般的な形式です。コピーして使うと良いです。
難易度はプラスワンより少し易しめです。難関校受験生は小5末までに一通り解けるようにしておくと安心です。
国語|出口式
もはや説明は不要です。
出口式が堅いです。
私は出口式の信者になったつもりで片っ端から解いていきました。
論理エンジン
レベル別
追記
ここだけの話ですが、あまり伸びませんでした。高校受験も大学受験も国語が最大の関門でした。本は好きですが、受験国語は向いていないです。でも本番では、出口式を信じて取り組めば、健闘できましたよ。
毎朝の特訓|日能研
朝は頭のウォーミングアップをします。
計算や語彙がおすすめです。
毎回、時間を計って即戦力を身につけていきます。
計算
漢字
計算と熟語
追記
問題をコピーして何度も繰り返し行っていました。おすすめです。毎日取り組むものはコピーが基本です。
要点チェック|日能研
メモリーチェック、ベストチェックがおすすめです。
風呂上がり、就寝前に親子で楽しく取り組んでください。
クイズ形式で問題を出し合う形がおすすめです。
私は母相手にしていました。
結構楽しいです。
メモリーチェック
理科・社会はよくまとまっていて重宝します。
関西でも使っている人が多いです。
模試当日の列車内で広げている人をよく見かけました。
ベストチェック
暗記もの|移動中や息抜きに
息抜きや移動中に行いましょう。
リビングに置く、カバンに入れておく。
暗記を机に座って取り組むのは、時間がもったいないです。
裏技テクニック
関東ではどうか知りませんが、関西では流行っていました。
薄い冊子です。でも、中身は必要十分。
文字も大きくて見やすく、ページをパラパラとめくって確認するのに向いています。
赤シート使えます。
入試によく出ます。
算数
理科社会
必勝手筋
安定の東京出版です。
立派な付録がついています。
解法カードです。
しかも、カードケースもあります。
寝る前や、移動中にパラパラとめくって覚えるのがおすすめです。
カードタイプなので、「できた」「できていない」を素早く仕分けしていきましょう。
高速で反復すればすぐに覚えられます。
トレーニング系|サピックス
リビングでリラックスして取り組む教材です。
完成度が高いです。
社会
漢字
サピ漢は分厚いです。巻末の付録が充実しています。
間違えやすい漢字、同音異義語がたくさん。
コピーして持ち歩きましょう。
参考書
常に手元に置いておきたいです。
リビングに一冊。
自室にも一冊。
これで完璧です。
自由自在
標準レベルの参考書です。総合的研究よりも詳しいです。
応用自在
私の受験時代では応用自在が最高難度の参考書でした。
なぜか改訂が進んでいません。でもおすすめです。
勉強効率を倍増させるおすすめアイテム
椅子とコピー機は買い替え&導入必須です。
余力があれば、デスクライトもパナソニックのものにしましょう。
疲れにくい椅子
椅子を変えるだけで、効率が倍増します。
毎回座るのが楽しくなります。
私のおすすめはコクヨです。
いままで座った中で、もっとも出来が良かったです。
追記
肘なし・ウレタンキャスターを選ぶと良いでしょう。
肘は机と干渉するので不要です。
コピー機(複合機)
私の家庭では、業務用(A3、高速印刷)を使っていました。
年間万単位の維持費がかかりました。
もったいないので、ジャンジャン使いました笑。
高校も大学も独学で合格できたので、元は取れたと思っています(たぶん)。
デスクライト
いまも使っています。
文字が見やすく、目が疲れません。最高傑作です。
多関節で明るさ調整ができるLEDライトです。
追記
東大でも実証実験を行って開発したそうです。
塾との付き合い方(模試の受け方)
自宅学習、独学の最大のデメリットは3つあります。
- 自分の現在地がわからない
- 即戦力が身につかない
- 「緊張慣れ」しない
いずれも、塾の公開模試を受けさせてもらうことで対策可能です。
塾によっては、外部生の受験を断る場合があります(私の地元もそうでした)。
そういった場合は、講習会など少しだけ入塾して(良好な関係を保って)、模試は毎月受けさせてもらう方向で進めると良いです。
追記
最近は、生徒獲得合戦が激化し、特待生として模試を受けられることが増えてきました。宣伝に利用されますが、気兼ねなく模試を受けられるメリットは大きいです。
追記2
ここだけの話です。特待制度を実施している塾は合格実績を水増ししていることが多いです。みんなが聞いたことのある大手塾でもやっています。これ、本当です。実績はあまりアテにしないほうが良いです。進学塾の教育はビジネス化してしまっているのです。
親の心構え、子どもへの接し方
最後に、一番大切なこと。
自宅学習で成功するコツは3つあります。
- 勉強に親しむ(そして好きになる)
- 親も一緒に楽しむ
- 毎日続ける
楽しくないと続きません。
喧嘩して、イヤイヤ取り組んでも時間の無駄です。
勉強に拒絶反応を起こしてしまったら、終わりです。
無理矢理させるのは、子どもの人生を台無しにしているも同然です。
親も一緒に楽しみましょう。
私の父は教材の入手や整理を手伝ってくれました。
母は毎日、渾身の手料理を振る舞ってくれました。
両親ともに「勉強しなさい」とは一度も言いませんでした。
両親ともに「私の成績」について口を挟んだことは一度もありませんでした。
いまから振り返ると、こういった接し方が合格の秘訣であり、灘高受験、東大受験を独学で突破できた最大の要因だと考えます。
追記
私がこれまで見てきた経験から言います。無理矢理勉強させてきた家庭は長く持ちません。受験が終わったら、勉強もおしまいです。
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