東大生が語る「勉強のヒント」
「問題が解けた!」よりも大切なこと
今までわからないことがわかるようになった。
それはきっと嬉しいことに違いありません。
しかし、それと勉強が「できる」ことは全く違います。
問題の一つが解けても全体からすると前進しているわけではありません。
いわば、一時しのぎなのです。
勉強ができるとは、
すなわち、
「自分で計画を立てて最適な勉強方法で取り組み、目標達成に向けて(あるいは自分の好奇心に従って)努力すること」
です。
山登りに例えても同じです。
一つの山に登れても山の達人とは言えません。
食糧や幕営設備を自分で担ぎ、地図を正確に読むことができ、天候判断、危険箇所の処理を冷静に行う必要があります。
さらに絶対的な体力と気力が備わった、自己管理ができる人こそ山のプロと呼べます。
皆さんに伝えたいのは、
問題を解けた解けないよりも、どうやって勉強していけばいいのか工夫することに重点を置いてほしいということです。
多くの進学塾では学力を数値換算することで他者との比較を容易にしています。
さらに、数値比較を勉強の動機付けにしているところが多いです。
そのような環境で「純粋な好奇心に従った本来の学び」ができるはずがありません。
勉強はもともと楽しくあるはずのもの、人生に奥行きを持たせるものです。
それを進学の手段だけだと勘違いするのはあまりにももったいないです。
時間の浪費です。
大人になっても学ぶことは山ほどあります。
そんな時に最適な勉強法で取り組めると心強いです。
是非とも、今のうちに自分なりの勉強法を磨いていってほしいです。
自分にあった勉強法を見つける方法
結論から言いますと、地道に探していくしか方法はありません。
皆さんは一人ひとり、得手不得手・性格が異なりますから、それに合わせた勉強法を身につける必要があります。
当然のことながら時間がかかります。
私の場合は、1週間単位でいろいろな方法を試してみては、試行錯誤を繰り返しました。
図書館や書店の書籍から大量の情報を入手し、一つひとつ試していきました。
スポーツも同じです。
いくら野球の本を読んでも強くはなれません。
実際に練習して試合をして、相手の作戦を分析してこそ結果に繋がります。
訓練内容を工夫すればより良いパフォーマンスを出すことができます。
指をくわえて待っていても何も始まらないのです。
勉強法のヒント
以下に、勉強法として試してほしいヒントを列挙します。
非常にストイックだと感じる人もいるかもしれませんが、慣れてくると気持ちよく感じるものです。
なお、私の場合は読書と勉強に熱心だった父の背中が強烈なモチベーションとなって好影響を及ぼしていたことを書き添えておきます。
一般的に健康的な規則正しい生活習慣を実践している人は勉強法も改善しやすい傾向にあります。
コツはきちんと紙に書き出すことです。
下記のリストに印をつけてどれを実行するのかを決めるのもいいでしょう。
さらに、既存の習慣に結びつけることで三日坊主を防げます。
登下校や食事・就寝といった、毎日必ず行う行動の前後に勉強習慣をセットでつけると取り掛かりやすいです。
オススメの勉強習慣
- ・登校前に30分間の読書、予習
- ・授業中に疑問点を整理、ノートにメモ
- ・休み時間中に頭の中で直前の授業の要点復習
- ・下校中に今日学んだことを整理
- ・友達と教え合う
- ・宿題は早めに終わらせる
- ・教室では誰よりも努力すると誓う
- ・就寝前30分間を暗記モノに使う
- ・就寝前に今日の振り返りと明日の計画立て
次に、教材の使い方です。
とにかく、たくさん書き込んで自分のものにしていきましょう。
オススメの教材使用方法
- ・教材巻頭のアドバイスをよく読む
- ・目次に勉強する予定の日付を全て書き込む
- ・実際に解いた日付を書き込む(実際のページ)
- ・かかった時間を書き込む(問題番号の横)
- ・理解度合いを書き込む(問題番号の横○△×など)
- ・解説で重要なところは色を使って強調する
- ・苦手なところはまとめノートをつくる
まとめノートがいちばん
特にオススメなのがまとめノート(弱点ノート)の作成です。
私が知っている中で、受験に成功した人は一人残らずまとめノートを作っています。
灘高でも大いに推奨されていました。
自分の苦手なところ、よく間違えるポイントをまとめておきましょう。
きちんと自分の弱点を把握して、それを克服することで成長します。
本当に役に立つのでいますぐ作ってください。
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