ランニング初心者向け 2つのエネルギーを効果的に使うコツ
今回は、エネルギーの話です。
マラソンを走る時には、主に次の2つがエネルギー源として使われます。
- 中性脂肪(体脂肪)
- グリコーゲン
また、エネルギーの種類として
- 有酸素性エネルギー
- 無酸素性エネルギー
の2つがあります。
エネルギー源はどのくらい使えるの?
中性脂肪
次の2つに分けられます。
- 皮下脂肪
- 内臓脂肪
皮下脂肪とは、皮膚の下にある脂肪のことですね。
バキバキに鍛えて皮下脂肪を少なくすると、筋肉がそのまま浮き出て見えるため、見た目が格好良くなります。
私は、皮下脂肪が少ないのですが、その分燃費が悪いです(運動中もカロリー補給必須)。
内臓脂肪は内臓の周囲にある脂肪のことで、直接目で見えないため、知らない間にたまっていきます。
それでは、実際にこの中性脂肪がどの程度のエネルギー量を持っているのか見ていきましょう。
例えば、
体重60kgで体脂肪率が20%の場合で考えてみます。
体内には12kgの中性脂肪があることになります。
このときのエネルギー量はおよそ108,000kcalで、
マラソン40回分相当です。
つまり、
誰でも長時間運動できる分のエネルギーを持っているわけです。
グリコーゲン
続いて、グリコーゲンです。
糖質の一種であり、筋肉や肝臓に貯蔵されています。
これは、本当に少ないです。
一般的には、
1人あたり300〜400g程度
と言われています。
また、エネルギー量換算すると1200〜1600kcalで、
これは20km〜25kmで使い果たされてしまいます。
2つのエネルギーを使い分ける理由
冒頭で紹介した通り、エネルギーには2種類あります。
順番に説明していきますね。
有酸素性エネルギー
脂肪と糖質が燃焼することで発生します。
特徴としては、
- エネルギー発生に時間がかかる
- パワーが小さい
- 汗と二酸化炭素を排出
そのため、長くゆっくり走ることに適しています。
無酸素性エネルギー
主に筋肉中にあるグリコーゲンを活用します。
有酸素性と違って、
- エネルギーをすぐに発生
- パワーが強い
- 乳酸を発生させる
といった特徴があります。
グリコーゲンは貯蔵量が少ないため、使い切らないように気をつける必要があります。
まとめ
要は、ペースをきちんとコントロールすべきだということです。
次のような悪循環だけは避けたいです。
- オーバーペースが続く
- 無酸素性エネルギーの割合が増える
- 乳酸が発生する
- ペースが乱れる
- グリコーゲンを使い切る
- さらにペースが乱れる
グリコーゲンを使い切ると元も子もありません。
トレーニングで色々ペース配分を変えて試してみましょう。
参考文献
『ランニングの科学』 鈴木清和
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