【英語・直前期】最難関高校に余裕で合格する戦略|灘・開成 高校受験

灘は別格だ。
二番手以降の学校とは格段に難しさが違う。
灘高入試英語のレベルは、関関同立やMARCHの大学入試よりも上だと思っている。難関大学受験生でも合格点を取ることは容易ではない。それが中学生の受験する高校入試だ。
私が中2の秋に初めて過去問を解いたとき、英語は1割程度しか取れなかった。先取り学習をしていた自信があったのに、まったく歯が立たなかった。あの衝撃がなければ、英語を最優先にする判断は遅れていた。
この記事では、最難関高校入試の英語を制するための教材と勉強法を、直前期(秋〜冬)に絞って話す。
灘高英語の正体
なぜここまで難しいのか。
理由の一つは、帰国子女や海外在住経験者が多数受験することだ。英語ネイティブレベルの受験生が混在するため、英語の難化に歯止めがかからない。あるいは英語教師が純粋に楽しんで問題を作っているだけかもしれないが、いずれにせよ難度は圧倒的だ。
市販の高校受験用教材で灘高受験に耐えられるものはほとんどない。私は大学受験用教材に取り組んだ。共通テストレベルまでの単語しか知らない状態では、教材の長文を読み解けず学習に支障が出る。
数学・理科で勝負できるのであれば英語は最低限でもいいが、余裕を持って対策しておくことを勧める。
直前期の勉強方針
教材は大きく2種類に分けて考える。実践力を鍛える過去問集と、実力を底上げする演習問題集・参考書だ。
全ての演習は時間を計りながら解く。ストップウォッチは必須だ。大学受験生向けの制限時間内に解き切ることを目標にする。時間感覚を本番と合わせておかないと、実力があっても時間切れで終わる。
教材には類義語・対義語・重要なフレーズをどんどん書き込む。寝る前に復習する。この繰り返しで定着を図る。
実践向け教材:過去問集
最難関高校の英語 単元別7か年(英俊社)
一番のおすすめだ。最強の実践教材だと思っている。
灘・洛南・東大寺学園・西大和学園・久留米大附設・ラ・サールの最難関6校、最新7年分の英語入試問題を単元別に編集している。これをゴリゴリ解いていく。
メイン教材をこなした後だと、この問題集が意外と解けるようになっている。それが実力がついている証拠だ。
東大の英語27カ年(教学社)
私は中3の1月にずっと解いていた。
東大英語で演習を積むだけで、英語力を網羅的に身につけることができる。あらゆる角度から英語力を試す構成で、基礎学力の育成に最適だ。灘高入試と東大入試は出題形式が近く、東大英語を解いておくと本番で「解いたことがある形式だ」と感じる場面が出てくる。大学受験でも使えるため、今のうちに買っておいて損はない。
実力養成教材:演習問題集・参考書
英単語速習術(晴山陽一)
私が最も愛用した単語関連の本だ。単語帳ではなく、暗記術に焦点を当てた本だ。対句・フレーズ・イモヅル式など、他の単語帳とは一線を画した暗記法が詰まっている。この本のおかげで英単語を爆速で覚えられるようになった。父も使っていた。
単語帳については正直に言う。VITAL3000はライバルも使っているという情報で購入したが、収録語数がセンター試験レベルまでで物足りなかった。すぐに速読英単語必修編とデータベース4500に切り替えた。
灘高入試英語では、単語よりも読解力がものを言う。単語は早めに共通テストレベルまで終わらせて、読解演習に時間を使うのが正解だ。
速読英単語 必修編(Z会)
英語長文とセットになっており、単語力と読解力が同時に伸びる。音声を使って通学電車の中でずっと聞いていた。
速読英単語は「長文慣れの導入」として使った。文章を暗唱できるまでシャドーイングを繰り返し、音声をひたすら聞く。こうすることで、文脈と合わせて単語の意味・使い方を体に入れていく。
ロイヤル英文法(旺文社)
これしかない。最強の英文法参考書だ。
辞典として使ってほしい。問題集を解いていてわからない箇所を調べる。ロイヤル英文法のコラム欄に載っている事項が灘高入試で問われたことがある。灘高志望者は必読だ。最初から通読しようとすると詳しすぎて挫折するので、適宜参照するスタイルが正しい使い方だ。私は書き込んで使い倒した。
基礎英文解釈の技術100(桐原書店)
読解技術の習得に最適だ。私は本書を読み込んで、後述の演習書で完璧に仕上げた。
100のテクニックを習得した後の読解スピードの向上は、体感できるレベルで変わる。私は中3の夏休みに一気に完了させた。英文を「構造で読む」という感覚が身につき、長文が速く正確に読めるようになった。
やっておきたい英語長文 300・500・700(河合塾)
レベルがちょうど良い。背伸びせず300から解いてほしい。丁寧に読解技術を磨いていく。灘高英語に必要なのは700までで、1000は不要だ。
シンプルな造りで集中して取り組みやすく、単語リストと解説も丁寧だ。私は大学受験でもこのシリーズの続きを解いた。3周してほしい。
英作文のトレーニング はじめる編(Z会)
全ての問題に添削例が載っており、参考になる。これをガシガシ解いて英作文の実力をつけてほしい。
英語を英語のまま出力する訓練が、英作文力の核だ。日本語を介さずに書ける量を増やしていくことが、合格への近道だ。
大学受験用が難しい場合の教材
私は使用しなかったが、いずれも秀逸な教材だ。大学受験用教材に取り組む前のステップとして使える。
英語長文 難関攻略30選・テーマ別 難関攻略30選(高校入試特訓シリーズ)——難関高校の長文問題を厳選した演習教材だ。自学自習しやすい構成になっている。2冊セットで解くといい。メイン教材をこなした後だと簡単に感じるはずだ。それが実力がついている証拠になる。
読者からの質問に答える
Q. 中2秋の時点で灘高過去問を解くと、各教科どのくらい取れるものか
私が中2秋に解いたときは英語が1割程度だった。数学は5〜6割、国語は3〜4割、理科は5〜6割程度だったと思う。
当時の感想としては、英語さえ早急に固めれば十分に合格を狙えそうだという印象だった。あの英語の衝撃がなければ、英語を最優先にする判断は遅れていた。今すぐ過去問を解いてほしいのはそういう理由だ。
Q. VITAL3000はメインの単語帳として使えるか
灘高受験生の多くが使っているという情報で購入した。収録後はセンター試験(共通テスト)レベルまでで物足りない。私はすぐに速読英単語必修編とデータベース4500に切り替えた。灘高入試英語では単語よりも読解力がものを言うため、単語は早めに共通テストレベルまで終わらせて読解演習に移行してほしい。
Q. 英熟語はどう対策すればいいか
英熟語はとても苦手だった。類推が難しいものばかりで、覚える意欲が湧きにくかった。普段の読解演習で知らない慣用表現をまとめノートにまとめていたが、この方法は効果があった。英熟語帳は英熟語ターゲット1000を使っていたが、中3前半であれば英熟語にそこまで本腰を入れる必要はない。多読に専念し、知らない英熟語が出てきたら適宜覚えていく方が得点向上につながりやすい。
Q. 灘高英語に向けて、いつまでに何のレベルに達しておくべきか
中2末の時点で、大学入試共通テストの英語長文を何とか読める程度まで持っていきたい。英検で言えば2級取得がひとつの目安だ。
中3に入ってからは読解力・速読力の養成を最優先にする。単語は共通テストレベルを終えたら読解演習と並行して覚えていく。英文解釈の技術で読解法を習得したら、最難関校シリーズと大学入試用の長文問題集で演習量を積む。この流れだ。
まとめ
灘高英語は、高校受験の枠を超えた試験だ。
正しい教材を選んで、正しい順番で進めれば、独学でも合格点に届く。私がその証拠だ。
過去問を早めに解いて現実を知る。英語の読解力養成を最優先にする。大学受験用の教材に臆せず取り組む。この3つを実行してほしい。





コメント
コメント一覧 (5件)
中学2年生の秋に過去問を買ったと言っていましたが、その時の各教科の点数を教えてもらえませんか?(英語が8点だつたということは存じ上げています。)
私が中2秋に解いたときは、英語が全然解けませんでした。自分なりに先取り学習をしていて自信も持っていましたが、あまりに難しすぎました。
英語のショックが大きくて他教科の点数をはっきりと覚えていませんが、当時の得点状況はおよそ以下の通りだったと思います。
英語:1割程度(危機感大)
数学:5-6割程度(凡ミスをなくせば向上見込みあり)
国語:3-4割程度(古文を固めればその分上乗せできそう)
理科:5-6割程度(力学・化学を抑えれば大丈夫そう)
間違っていたら申し訳ありませんが、ご参考になりましたら幸いです。あと少しで解けそうな問題があり、時間は少しオーバーした気がします。
当時の感想としては、英語さえ早急に固めれば十分に合格を狙えそうだという印象でした。
こんにちはブログ最近拝見したものです。
重い持病があり9月後半から受験勉強開始となってしまいました。今から勉強して西大和学園まで行けるのでしょうか?受験までの全てを勉強に捧げる覚悟はあります。病気を言い訳にして志望校を下げたくはないのです。どうか助けてくれないでしょうか?
今の状況
数学 因数分解から二次方程式あたりまでの基礎しか終わってないです。
国語 何もやってないです。読解が苦手です。
社会 中1中2の地理歴史をほとんど忘れてます。
理科 社会同様中1中2の内容をほとんど忘れてます
英語 英検 2級を持ってます。文法は中学範囲まだ終わってないです。
この状況から西大和に合格するにはどうすればいいでしょうか?使う参考書や何月までに何を終わらすかなどを教えて頂きたいです。どうかよろしくお願いします
メールでもありがとうございました。
入試まであと半年を切っていますので、未習範囲を埋めつつ、過去問を活用して応用力をつけると良いです。
英語がよくお出来になるようですね。1つでも得意科目があると、とても心強いです。
たとえば以下の方針はいかがでしょうか。
11月末まで
未習範囲および理解が不十分な範囲を完了させる
過去問を1年分解いて、目標までの距離を測る
12月以降
過去問→不安な分野は要点をノートにまとめる→解き直し→合格点を越えるまで繰り返す
また、教材は定番教材を中心にそろえてみてください。
英語
最難関高校の英語 単元別7か年
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数学
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High スタンダード演習(重要問題の演習書として)
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国語
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理科
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社会
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大阪府南部に小さな教室を開いておりますので、よろしければぜひお越しください。
私が使用した教材やノートも展示しております。
無事に合格できるよう、心より応援しております。
よろしくお願いいたします。
コメント失礼します。英単語速習術にでてきた1000~1300単語ほどは全て暗記しましたか?それとも暗記方法だけを参考にして単語は別で暗記しましたか?