ガジェット初心者だった僕が、5年かけてたどり着いた制作環境
機材を全部見せる理由
この記事を書く理由は2つある。
1つは、読者に見てもらうため。塾を運営しながらブログを書き、YouTubeも撮る。そういう働き方をしている人間が、実際どんな機材で回しているのか。気になる人は一定数いるはずだ。
もう1つは、自分のためだ。
機材は増える。増えると、何を持っていて、何が足りていないのか、途中でわからなくなる。だから一度棚卸しして、文章として残しておく。次に何かを買うかどうか迷ったとき、この記事を読み返せばいい。
最初に断っておくと、僕はガジェットに詳しい人間ではない。詳しくないまま、必要に迫られて1つずつ揃えてきた。だから正解ばかりではない。妥協した機材もあるし、買ってから「思っていたのと違ったな」というものもある。そのあたりも正直に書いていく。
使用機材一覧
評価も書いたが、私は人一倍吟味して購入するようにしているため、高評価が多い。
| カテゴリ | 機種 | 役割 | 評価 |
|---|---|---|---|
| メインPC | MacBook Air M2 | ブログ・AI・教材制作・動画編集・メイン業務 | ★★★★★ |
| Windowsノート | HP Pavilion Aero 13 | 会計ソフト・研究用ソフト・AI検証・サブPC | ★★★★☆ |
| メインタブレット | 11インチ iPad Pro(M1) | 手書き教材・Goodnotes・授業・画面収録 | ★★★★★ |
| ペン | Apple Pencil(第2世代) | 手書き教材・板書収録 | ★★★★★ |
| サブタブレット | iPad mini 第6世代 | 外出・読書・資料閲覧 | ★★★★☆ |
| キーボード | Logicool MX Keys Mini | Mac・Windows共用 | ★★★★★ |
| マウス | Logicool MX ERGO S | 長時間作業・動画編集 | ★★★★★ |
| スキャナー | ScanSnap iX2500 | 教材・書類・写真の電子化(導入予定) | – |
| メインモニター | BenQ PD2705Q | ブログ・教材制作・動画編集・色確認 | ★★★★★ |
| サブモニター | LG UltraGear 27G411A-B相当 | サブ画面・資料表示・AIチャット | ★★★☆☆ |
| 据置マイク | SHURE MV7 | YouTube(勉強法紹介チャンネル)・録音 | ★★★★☆ |
| ワイヤレスマイク | RØDE Wireless PRO | YouTube(算数・数学系チャンネル)・授業 | ★★★★☆ |
| ルーター | Buffalo WSR-5400AX6S/NMB | 自宅ネットワーク(Wi-Fi 6 / AX5400) | ★★★★★ |
| 中継機 | Buffalo WEX-1800AX4/N | 2階通信改善 | ★★★★☆ |
| 回線 | NURO光 | 自宅ネットワーク | ★★★★☆ |
| 椅子(自室) | Herman Miller セイルチェア | 自室作業 | ★★★★☆ |
| 椅子(仕事場) | エルゴヒューマン プロ2(オットマン付き) | 仕事場作業 | ★★★☆☆ |
| 編集ソフト | DaVinci Resolve | 動画編集全般 | ★★★★★ |
PCの遍歴
一番最初に買ったのはWindowsパソコン(家電量販店のスタッフさんが胸を張っておすすめしてくれたのだが、Core i3、4GB、HDDという低スペックだった)だった。ただ、これがまったく使えなかった。4年間我慢したのち手放した。卒業論文を書いているときに動かなくなってしまった。大学4年生の末にMacBook Proを買い直した。これが本当によく働いてくれた。ブログもYouTubeも、最初はすべてこの1台で進めていた。
そのMacBook Proに異変が出たのは、負荷の重い処理をするようになってからだ。だんだん熱くなって、ファンが回りっぱなしになる。触ると火傷しそうなくらい熱を持つこともあった。高温になると、バッテリーがどんどん減る。そろそろ寿命かと判断して、MacBook Air M2に買い替えた。
2代目MacをProではなく、Airにしたのは、チップ性能の工場に
MacBook Air はファンレス設計で、驚くほど静かだ。重い処理をしてもカクつきにくい。Appleシリコンになってから、Intel時代とは性能がまるで違う。今のメイン機はこのAir M2で、ブログもYouTubeも教材制作も、ほぼここに集約している。
Windowsノートも並行して買い直した。HP Pavilion Aero 13(現在は、後継機となるHP OmniBook 7 Aero 13が発売されている)。1kg未満の軽量ノートPCを一度使ってみたかった、という好奇心もあったし、当時使っていた会計ソフトや研究用ソフトがWindows専用だったという実務的な理由もあった。会計は今ではクラウド会計に切り替えたので出番が減ったが、大学院時代からの研究用ソフト、論文を書く作業では今もWindows専用のものを動かしている。メインのスマホがGalaxy Sシリーズということもあって、WindowsとAndroidの連携がとにかくスムーズなのもありがたい。コピペも写真の共有も、ストレスなく行き来できる。
タブレット
iPad Pro(M1)は、モニターを買ったのと同じ時期に手に入れた。当時は論文を読むための道具として選んだ。買ってからもう5年ほど経つが、今も現役で、動きが鈍るようなことはない。手書き教材の作成やApple Pencilでの授業準備は、今もこの1台に頼っている。
iPad miniは、ちょっとした資料閲覧や読書用。メインで作業するタブレットではないが、荷物を軽くしたいときに助かる存在だ。
モニター選びで妥協した話
2台並べているモニターには、正直な事情がある。買った当時、僕は大学院の博士課程にいて、かなりの節約志向だった。片方のBenQ PD2705Qは、USB-C給電に対応したいいモニターを選んだ。もう片方のLGは、2万円を切るくらいの、当時買える中で一番安いモデルを選んだ。
安いなりの不便さはある。HDMIケーブルが太くて取り回しが悪いし、MacBookにはHDMI端子がなくUSB-Cしかないので、変換ケーブルまわりがどうしてもごちゃつく。それでも発色は悪くないし、WQHDとフルHDの違いはあっても、普段使いで見づらいと感じたことはない。BenQにはスピーカーが内蔵されていて、これは地味に重宝している。
2台ともErgotronのモニターアームに取り付けて、机の両端に27インチを横並びで設置している。メインをBenQ、サブをLGと割り切ったからこそ、LG側は思い切って安いものを選べた。
キーボードとマウス
キーボードとマウスは、仕事環境をきちんと整えようと思って選んだ。ロジクールをいろいろ調べた結果、MX Keys MiniとMX ERGO Sの組み合わせに落ち着いた。人気があって信頼できる機種、という基準で選んだ形だ。
打鍵感には満足している。トラックボールは最初こそ慣れなかったが、今では手放せない。27インチモニター2台を横並びにしていると、画面を移動するたびにマウスを大きく動かすことになる。この距離を移動させるとなると、もうトラックボール以外は考えられない。
音声・撮影機材
据置マイクのSHURE MV7は、見た目のかっこよさに惹かれて買った。かっこいい機材を使えば、YouTubeも長続きするんじゃないか。そのくらいの動機だった。実際、音質は本当に良かった。ただ最初は声が小さく収録されてしまい、ゲインの調整方法を調べながら手探りで進めた記憶がある。
今は2種類のYouTubeチャンネルを動かしていて、算数・数学系のチャンネルは仕事場でRØDE Wireless PROを使って収録し、勉強法などを紹介する「独学で灘・東大へ」のチャンネルはMV7で収録している。ただ、勉強法紹介の方はここ2年ほど更新が止まっていた。もったいない状態が続いていたので、最近また動かし始めている。
椅子
ハーマンミラーのセイルチェアとエルゴヒューマン プロ2(オットマン付き)は、MacBook Air M2を買ったのと同じタイミングで、2脚同時に購入した。当時肩こりがかなりひどく出ていて、いいものを買えば解消するだろうという期待も込めての決断だった。
正直に書くと、ここは少し後悔した経験がある。エルゴヒューマン プロ2は15万円を超える椅子で、これで肩こりが全部解消すると思っていた。ところが座ってすぐに劇的な変化があったわけではなく、体が椅子に慣れるまで半年ほどかかった。高い買い物をした割には、と少しがっかりした時期もある。
今は本当に気に入っている。特にメッシュ生地は夏に涼しくて快適だ。詳しい使用感は椅子それぞれの3年使用レビュー記事にまとめているので、気になる人はそちらも読んでほしい。
ネットワーク環境
自宅回線はNURO光を契約している。理由らしい理由はなくて、価格が手頃で、速度も十分だったからだ。実際、回線の引き込み口に近い場所では、Wi-Fiでも有線でも1Gbps近く出るくらい速い。
ところが2階に上がると状況が一変する。以前は20Mbpsほどしか出ず、電子レンジを使うと電波が途切れることもあった。さすがに使い物にならないと感じて、NURO光付属のONUによるWi-Fiをやめ、Buffalo WSR-5400AX6S/NMB(Wi-Fi 6・AX5400)のルーターと、Buffalo WEX-1800AX4/Nの中継機を導入した。1階から電波を飛ばす構成に切り替えた結果、階をまたいだ2階の部屋でも100Mbps以上が安定して出るようになった。これでかなり快適になった。
スキャナーについて
ScanSnap iX2500は、これから導入する予定の機材だ。紙資料のデータ化に使う想定で、購入時期は来週あたりを見込んでいる。実際に使い始めたら、また使用感を書き足したい。
すでにA3対応の複合機があるが、ScanSnap iX2500はOCR機能が標準で搭載されており、データ化に最適だ。
買って後悔した1台
ここまで機材を紹介してきたが、後悔がゼロだったわけではない。一番はエルゴヒューマン プロ2だ。15万円以上という値段に期待しすぎた結果、体が慣れるまでの半年間は「思ったほどでもないのか」という気持ちがあった。今は満足しているからこそ、値段への期待値と、体が慣れるまでの時間差は、正直に書いておきたいと思った。
ガジェット選びで失敗しやすいポイント
あえて1つに絞るなら、最初から予算を低く設定してしまうことだ。
安さを優先して性能の低いものを選ぶと、その性能で何年も我慢し続けることになる。この精神的な負担に、もっと早く気づくべきだった。若い頃の自分に言うなら、最初からスペックの高いものを選んでおけ、という一言に尽きる。
Apple製品のようにどのモデルも性能が安定しているものなら、一番ベーシックなモデルでも困らない。一方でWindowsやAndroidのように性能の幅が広い分野では、真ん中から上位のモデルを選んだ方がいい。これは椅子やキーボード、マウスにも同じことが言える。数万円を出した方が、性能はほぼ確実に上がる。信頼できるメーカーの、真ん中から上位のモデルを選ぶ。それだけで失敗はかなり減らせるはずだ。
まとめ
機材は目的のために揃えるものだ。目的が先で、機材は後からついてくる。
詳しくないまま始めて、節約しすぎて後悔もして、失敗しながら少しずつ今の形になった。
塾・ブログ・YouTube。3つの現場を1人で回すために、今の構成に落ち着いている。





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